2月の狂気[#6 🈡]

 前回はNMB48の公演を観て、伊丹空港に向かったところで終わっていた。まあ結びの書き方からして羽田に戻るはずもなく、まだ遠征旅は続いていく。ANAの「スマートU25」というサービスを使って飛行機のチケットを押さえた。これは当日に空きがあれば25歳以下だとお安くなるというものである。0時になった瞬間バスタ新宿にて飛行機を予約した。

 目的地は新潟空港である。翌日(2月25日)にNGT48「おもいでいっぱい」公演に入るのだ。12時開演ということで、当日に大阪から移動するのではなく、前日に新潟入りすることにした。この劇場に入るのはこれが2回目である。ちなみに飛行機が取れなかった場合でも行かないという選択肢はなかった。なぜならこの劇場、チケットの払い戻しがされないからだ。4,800円が無駄になってしまう。飛行機を拒否されたとなればおそらく夜行バスで東京まで出て、東京から新幹線に乗っていただろう。ところで国内の48劇場を回っているこのときだからこそ、4,800円はややお高めだと感じてしまう。この劇場と同じく柱があるAKB48劇場は3,400円である。

 公演前に、テレビで観たことがあって気になっていた「万代そば」にてカレーライスをいただく。バスセンター脇にある店で、長蛇の列ではあったが立ち食いというシステム上回転は早かった。見た目は黄色いためか甘そうな感じがするが、スパイスがしっかり効いていてクセになる。ただ公演の受付締切が迫っていてやや急いでいたので大盛りはやめておけばよかったと悔いた。そうでなくても量が多かったので普通盛りで充分な気がした。

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 劇場に入り、受付にて身分証提示を求められる。そしてタブレットで顔認証をしてもらって受付完了だ。するとマイページにて座席が表示される。顔認証をしてくれたスタッフさんが若い女性で、「OK!」なんてラフな感じだった。そのあとに「赤とピンク振ってね」と言われ、「あ、メンバーなの!?」と思わず聞いてしまった。決してアイドル顔でないなんて思っていない。だって受付にメンバーがいるなんて思わないじゃないか。すると「そうだよ、前座で出るから観てね」とのことで、研究生だろうか。このサービスはかなり良いと思った。この遠征旅でサイリウムは佐野でしか使っておらず、ここでも使うつもりはなかったが、前座で赤とピンクを振るためだけにサイリウムを持って劇場に入った。

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 座席は中央ブロック2列目の上手1番だった。とにかく柱より前に座れたので良かった。まわりのマスク装着率が100%だったので、アナウンスはされなかったが、この劇場はまだマスクは必須なのだろうか。

 前座で赤とピンクを振った。2列目なのですぐ気付いてくれた。奇しくもその子がセンターであった。それが終わるとサイリウムはカゴにしまったが、まわりは全員サイリウムを持っていた。どうやらここは栄以上にサイリウム文化が強いようだ。秋葉原では手ぶらでも何も感じなかったが、新潟ではちょっと浮いてる感はあった。ましてやサイリウムあるんだもの。まわりからすれば前座のために入っているNGTオタクとでも思われただろうか。だとしたら前座終わって即サイリウムしまったのは印象悪すぎて草。

 例によってメンバーもセトリも知らないが、1人見覚えのあるメンバーがいた。自己紹介MCにてそれが大塚七海さんだとわかると、「おお、初めてNGT劇場に入ったときに気になった子だ!」となった。どうりで見覚えがあるわけだ。あのときは研究生公演だったが、今は通常公演のセンターとは、謎のエモさがあった。(元)同業で恐縮だが、彼女のビジュアルには岡田奈々田島芽瑠がみえる。

 今回良いと思ったのは清司麗菜さん。1期生なので名前は知っていたがお顔と一致しておらず、今回知れて良かった。ユニットでの綺麗な歌声に魅了されていたところに終盤の曲で目が合って微笑んでいただき見事に撃沈した。終演後にX(旧Twitter)をフォローした。

 セトリも知っている曲が多めで助かった。僕の好きな「みどりと森の運動公園」はなかったが、1曲目の「友達でいましょう」はAKB大握手会で流れていたのを良い曲だと思いShazamしたというエピソードがあるので聴けて嬉しかったし、昔はこうやって他店の曲もある程度は知れていたよなと懐かしんだ。ところで開演前に流れていた曲がセトリに含まれていて、今回の僕なんかは「あ、これさっき流れてたやつ!」となって助かったが、ネタバレとはまた違うがなんというか味気なくはないだろうか。SKE48だと出演チームの過去の公演曲が流れるのでそう思った。

 お見送りにて、声を出しても良いがマスクを鼻まで着用するようアナウンスがあった。このタイミングのアナウンスだったので公演中のマスク着用は任意なのかもしれないが、先述のとおり公演中も全員がマスクをしていたように思うのでおそらくこの劇場はまだマスク必須なのだろう。有り難いことに前座の研究生5名も名札付きでお見送りに出てきてくれ、受付してくれた彼女に「見えてたよ、ありがとう」をいただけた。原愛実さん、覚えました。

 終演後はホテルにいったん戻り、夕方になってまた万代に出てきて、「弁慶」にて寿司をいただく。新潟の寿司は美味い。回転寿司でこのレベルとは。新潟の地酒と新潟ならではの新鮮な魚をお手頃に食べるならここはおすすめである。

 お酒も入って良い気持ちで眠った。次はどこに行くのだろうか。

 

 というのも、翌日(2月26日)の予定は不確定要素を含んでいたのだ。理想のプランは名古屋でチームE公演を観ることだったが、正規当選はならず、トレードもここまで拾われていない。当日トレードが刺されば新潟から名古屋へ急いで向かい、叶わなければ、大人しくおうちに帰るというプランであった。

 結果は無念の帰宅となった。さすがにセンター様の生誕祭だもの、僕みたいなもんが気軽に当たるものでもないことはわかっていたが、やはり惜しい。せっかくなので在来線で東京まで帰ることにした。

 

 以上が、狂ったように現場を求めた2月の記録である。それぞれの場所に気になるメンバーはできたが、今の推しと同じくらいのエネルギーを注げるかといわれれば微妙である。それこそ何回か書いているように、AKB大握手会など各グループが一堂に会するイベントがあればまた違ったものだが、分社化された今ではそうもいかない。ただ、このような狂った旅も、年に一度くらいならやりたくもある、そう感じた。今度は行けなかった西の2グループも絡めて遠征を組みたい。

 

おわり

2月の狂気[#5]

 ライブ終わり、佐野から向かったのは自宅ではなくバスタ新宿であり、なんと旅程はまだ終わらない。夜行バスで大阪・なんばを目指した。次の日(2月24日)はNMB48研究生による石田優美プロデュース「世代交代前夜」公演を観た。8時にはなんばにいたが、14時開演だったので、まずはマンゲキでお笑いを観た。本当はいつも行くサウナ風呂で身体をきれいにしたかったが、なんと改装中...。案の定、一部の漫才師のネタは記憶にない(ごめんなさい)。その後、いつも行くうどん屋さんでうどんをすすり、劇場に入った。こう書いていて、もう大阪にも慣れてきたなと感じる。生意気にも「いつも行く」なんて言っちゃって。もっと開拓したいところである。

 もちろん予習はしていないので、メンバーを誰一人知らない劇場公演である。セトリに関しては過去の自分がこの公演のセトリが良いと言っていた気がするが、詳しくは覚えていない。思えばドラ3・6期研究生はその状態の僕をNMBに引き込んでくれたのだったが、今回はどうだろうか、楽しみだった。

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 この劇場は指定席だが、チケットを買った後に座席がわかるシステムである。今回は初めて「孤島」の方であった。女性枠の座席が余ったから一般にもあてがわれたような席で、まわりはファミリーや女性ばかりだった。3列目最左端だったと思う。

 本編は頭3曲でもう楽しかった。1曲目は「Generation Change」ときましたか。公演のタイトルにもあるし順当。しかしなんばのオタクはこの曲知らなかっただろうなと。僕はこの曲のMVをAKB劇場で観たのでなぜか知っていたが。そして「命のへそ」は好きな曲なので高まった。川上チームNを思い出した。次に「思春期のアドレナリン」というまさかのエイト曲。なんばのオタクに優しくない印象だが、この公演の初日のあとにどういう声があったのか知りたくなった。

 1曲目の開始数秒で「お、この子良いな」と思ったメンバーがいた。以降最後までこの子を中心に観ていた。自己紹介MCにて兵庫県出身でニックネームが「よしみん」だと知った。NMBで好きだった2人が兵庫県出身なので、兵庫県出身のメンバーにはほんの少しだけ違った感情が生じる。篠原京香さんが始まりそうなのもそれだ。

 ユニットで「クロス」が観られた。来て良かったと思った。劇場で観たのは初めてだと思う。「超絶イケメン」コールはなかった。そういえば明音さんはNMBを兼任していたときもあったなあとしみじみ。

 件のよしみんさんは「わがままな流れ星」でめちゃくちゃかわいかった。お顔の雰囲気は岩佐美咲さんを思い出すようなそんなビジュアルに見えた。と書くとかわいい系統ではないような聞こえがするな...。うーん難しい。

 総じてあまりなんば色が強くないので他店のオタクにも勧めやすくて良い演目だったと思う。この日がこの公演の1周年と1日だということで、もう長くはないと悟りつつ、オリックス戦と絡めてまた来たいと思えるくらいにはふたたびNMBのモチベーションを取り戻した。よしみんさんを始めるかどうかはこれから考えることとする。

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(「よしみ」要素は名字だったとはw)

 

 公演自体は1時間半ほどで、退場や撮って出し購入込みで2時間といったところか。すると16時で、何かをするには中途半端な時間だったので、大人しく伊丹空港に向かった。今度こそ羽田に行くのだろう、きっと.........。

 

つづく

2月の狂気[#4]

 2月23日、この日はちょうど3週間前にビンゴで準優勝し、二度と行かないと誓ったAKB48劇場に向かっていた。演目はAKB48「僕の太陽」公演。夜は佐々木優佳里さんの卒業公演だということで昼公演にお邪魔させていただく。

 ピンポン玉にカネを溶かす気はなかったのでのんびり劇場に向かうとチケットは201番。ビンゴはたしか8巡目くらいだったと思う。センターブロック4列目の最左端に着席。例によって誰が出るかもよくわかっていなかったが、幕が開いて、以前パフォーマンスが好みだとここでも述べた福岡聖菜さんがいらっしゃったので彼女を主に見ることにした。また高橋朱里チームB公演で良いと思った岩立沙穂さんがいたので安心感もあった。と同時に、1人知らないメンバーがいて、自分のAKB離れを痛感した。

 今回は劇場公演を楽しめたと思うので、特にこの劇場は観る場所によって満足度が大きく違ってくるのだと実感した。だからこそのAKB離れだったと思うし、AKB離れだからこそそう感じるのだと思う。数えると自分はAKB48劇場には18回入っているらしいが、柱の影響を受けない席に座れたのは3回くらいだと思う。周年記念のテープが柱を埋め尽くしたら柱を撤去すると言っていた支配人ももうおらず。だからライトな友人なんかを誘いづらくはある。せっかく興味を持ってくれてもクソ席引いてモチベーションを減衰させかねないのだ。ビンゴ抽選をやっているのはもはやこの劇場だけだが、事前に座席がわかるシステムにしないのはキャンセルが増えることがわかりきっているからなのだろう。

 公演本編では、この日卒業する佐々木優佳里さんや、卒業を控えている下口ひななさん(本日新ポジだったそうです)が良い味を出しているように見えた。ふだんの彼女らを見てきていないのでよく言われる「卒業発表したアイドルは綺麗になる」のような言説には安易に与しないが、MCでも卒業に絡めて活動を振り返ったりと、通常公演ながらに貴重な話が聞けて良かった。見渡すとゆかるんのオタクは多そうだった。夜公演は落選してしまった、あるいは夜は行けない人々なのだろう。

 また今回アンコール発動中にお花を摘みに劇場の外に出たのだが、立ち見の多さに驚いた。脚立に乗って観ている女性が何人かいて、おそらく関係者かと思った(一般客ならそんなにサービス良くないだろう)。たしかに関係者席など作る余裕はないし、一般客が入った後に入場しているのだろうか。

 アンコールでは、上述したゆかるんやひななの文脈で見ると「僕の太陽」は沁みる。沁みた。卒業公演と親和性が高い楽曲ランキングでは上位に入るだろう。パッと思いついたのは「夢は逃げない」とか。皆さんのご意見をお聞かせください。

 ところで福岡聖菜さんのパフォーマンスが好きになったのはミネルヴァ公演だったと記憶している。僕が観た千秋楽では違うポジションだったが、彼女のユニット「コップの中の木漏れ日」でのポジションのオリメンは僕の推しメンなのである。そういうつながりで握手会に行ったしその話もした(もう5年も前の話だ)。終演後、謎に高まって直近の彼女の動向をみると、今作の握手会の部数が減らされていたことを嘆いておられたので(この動画を観ました)、ここらでひとつ彼女で「復活」してみようか(奇しくも15期!)。(追記 24.03.01 SKEトーク会と同日同会場でAKB握手会があったのでポチりました)

 

 この日はこれで終わりではない。公演を観終えると、秋葉原駅から日比谷線東武線を乗り継ぎ、栃木・葛生駅を目指した。福士奈央さんの凱旋ライブに参戦するためである。もともとこちらの当選が決まっており、時間的に秋葉原から回せるなと思い秋葉原の昼公演に投げたという経緯である。どんちゃんのオタクでも落選している人は多いようで、その方々の分まで精一杯やろうと決めていた。

 座席はJ列ということで、入ってみると後方ブロックの最前であった。MCにて発覚するが、前方ブロックに佐野の方々、後方ブロックにオタクという感じだったので、実質最前である。またSKE48を初めて観る人がかなりいて、どんちゃんの広報力を感じた。事前にケミカルライトが配布されたので、初めての方も楽しめたのではないか。実行委員にも感謝である。

 とりあえずセトリが神だった。「貴方へ」はご両親や地元の方々を前にして歌うにははまりすぎていた。るーちゃんとおしりんのE衣装は新鮮だった。そして「あの日のSecret Base」を選ぶセンスよ...。この曲ほんと好き。当時表題曲よりこっちを聴きまくっていた。セトリの意図などご本人がブログで書いていたので読める方は読んでほしい。ラストは「僕の太陽」ということで、この日2回「僕の太陽」を聴いたオタクこと私である。前段でも書いたが、それぞれの「ストーリー」があってのこの曲である。5人からのサプライズもあり、多くの人の目に光るものがあった。青木詩織さんにはなかったそうです(笑)。

 佐野の観光ができなかったのが悔やまれるが、ほんとうに来てよかったと思った。まやかほを同時に拝めたし。これでタダは申し訳ない。葛生駅から会場まで無料シャトルバスをこの日に限り出していただいて、時刻表はあるものの、帰りはそれを度外視で何往復もしてオタクを駅まで届けてくれた。

 接触イベで会うことはなかったが、福士奈央さんがメンバーや地元から愛されていることを十分すぎるくらいに知れた日であった。同い年である私も頑張らねばと活力をいただいた。

 卒業したら気軽に会いに行けないので、THE Wの決勝で観たいですね。

 

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(さのまるのダンスはすごい)

 

つづく

2月の狂気[#3]

 前回投稿で述べた劇場公演とは、2月18日のSKE48劇場のことである。昼にチームE公演、夜にチームS公演と変則日程であった。どちらも応募し、ダブルヘッダーを狙っていたが、当たったのは夜のSのみだった。トレードにも応募し、最後まで望みを繋いでいたが、夜公演のみの参戦となった。おかげで往路はバス移動にできたし、金銭的には助かった節はある。が、ひさびさの4列シートはかなり腰にきた。

 この日のS公演は上村亜柚香さんの生誕祭。僕はチームSに推しはいないが、サイリウムを振るならこの人だろうというメンバーはいる。それが彼女である。現にS初日でも手つなでもオレンジ×白を振ってきた。生誕祭に入れるとは思わなかったが、この日次第では栄に3人目の推しが誕生する予感さえあった。

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 僕は推しとの出会い方を大切にしたい人間である。SKE48 Mobileでは現在「SKE48みくじ」というサービスがあり、毎朝引いているのだが、この日引いたのは上村亜柚香・大吉であった。思えば、竹内ななみさんの卒業公演の日に彼女の大吉を引いたりもした。このような特別な日に限ってはユーザー全員がそうなのかとも思ったが、X(旧Twitter)を見ると人によって全然違ったのだ。僕はこの“何か”にオタク人生を委ねるのが嫌いではない。「舞台は整った。さあ上村亜柚香よ、俺に推させてくれ!」-そんな思いだった。

 結論から言うと、トーク会をポチりはしたものの、推しと呼べるかはまだ怪しい具合である。しかしこの「愛を君に、愛を僕に」公演は素晴らしい演目であり、全人類が観るべきだと今回感じた。初日以来の僕は、この日の劇場で誰よりも「久しぶり」であった。正直、もう初日のことをあまり覚えていないが、今回でいうと北川愛乃さんはどこにいても光るものを感じたし、元気はつらつな中坂美祐さん、かっこよさも備わっているのかと唸らされた井上瑠夏さん、後方からでも存在感を発揮していた荒野姫楓さんなど、ひとりひとりの魅力がたくさん詰まっていて、それを惜しみなくこちらに放出してくれるセットリストであった。またこの日は初のアンダーだった杉本りいなさん、MCで先輩の無茶振りにも物怖じせず突っかかっていく篠原京香さんや森本くるみさん、亜柚香さんとのエピソードを楽しそうに話していた山村さくらさんの4名の研究生が出演していた。きょっぴーとくるみんはKⅡで一度観ていたので、違った姿を見られて楽しかった。研究生始めるならこの2人のどちらかかなと思っている。

 研究生でさえMCでのエピソードに富んでいたのは、亜柚香さんの人柄ゆえなのだろう。歳上の後輩も多いだろうに、さすがである。

 スピーチでは劇場への愛がほんとうによく伝わってきた。その劇場愛は、本人のパフォーマンスや一挙手一投足はもちろんのこと、存在そのものが公演の満足度を上げているのだと感じざるを得なかった。太田彩夏生誕祭のときに、休演となった水野愛理のポジションを1日で覚えてやってみせた彼女には感謝しかない。最近の劇場は上村亜柚香と西井美桜で支えているみたいなところがある。

 僕は純粋にこの演目が好きになった。特に「旅立てジャック」と「LOVE RENOVATION」が好き。だからこそ、ここに推しはいらないと思ったのだ。全員をじっくり観ていたい、チームSは僕にとってそんなチームだ。

 移動の疲れが思いのほかあったようで、この日は死んだように眠っていた。

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つづく

2月の狂気[#2]

 名古屋から車で帰ってきて、その2日後である。この日(2月2日)はAKB48劇場に向かっていた。演目はAKB48「僕の太陽」公演。最近はこの演目が大半を占める。チームも解体して、新公演もPが納期を守らず、それでもやっと研究生公演が始動したところか。筆者は今さらAKBに出戻りする気はさらさらないが、僕太は好きな演目だし、関東在住の身としてはたまに行くくらいが良い。

 劇場に着き、チケットを発券すると78番であった。ベンゼンの分子量であり、中嶋聡の背番号である。待機列に行くと何やら騒がしかった。ピンポン玉が転がっているのが見えた。どうやらピンポン玉を投げてカップに入れられたら、終演後にメンバーとチェキが撮れるらしいのだ。なんとなくおもしろうだったのでやってみることにした。もちろん当たらなかったが、受付の際に誰と撮影希望かを聞かれた際、決めてなくて焦ったというか、出演メンバーが誰かすら知らなかったので誰でも良いと答えてしまった。今思えば色々と失礼だったと思う。反省はしません。

 待機列にて、隣にいた田口愛佳推しの韓国人の方と話していた。日本に住んでいるわけではなく、翌日帰るのだそう。アイドルなら韓国のが盛んなのではないかと尋ねると、彼の中ではそもそもカテゴリーが違うのだそう。たしかにわかる気がする。またとても日本語がお上手だったので、それについても聞いたところ、特別勉強したわけではなく、SHOWROOM配信を聞いていたら話せるようになってきたとのことだった。スピードラーニングやんけ。あれも捨てたもんじゃないんだな、と。

 そんな彼率いる隣の列は2順目で呼ばれたため、握手をして彼を見送った。きっと最前に座れただろう。一方の私は準優勝である。なんだこの仕打ちは。

 上手ブロックの立ち見2列目に潜り込んだ。途中何度も帰りたくなったが、「デジャビュ」が好きなのでなんとか耐えた。山内瑞葵さんのパフォーマンスが好みだった。ちなみにパフォーマンスでいうと福岡聖菜さんがいちばん好きなのだが、この日は不在であった。

 まあこんな日もある。神田で旨い寿司を食べて帰った。この店にマフラーを忘れたことに最寄駅に着いたから気づいた。この日はとことん運がなかった。

 

 2月9日、ある劇場公演の当選の知らせが届いた。これは次回に書くこととする。なぜなら時系列的に次にくるのはそれではないからであり、今から記すのは2月12日、表参道「NATSLIVE CAFE」にて開催された「ちゅり先生のお家で調理実習Live観覧」というイベントである。明音さんが料理配信しているところを生で観られるのである。我々にはそのメニューが配膳され、食べながら観覧というスタイルだった。途中でコメントを拾ってくれるのだが、そのコメントのなかには現場にいる人間しかできないコメントもあり、見渡してみるとほとんどの人がスマホで配信を観ながらの観覧であった。そもそもスマホ禁止だと思っていたし、なかなかにシュールな光景であった。

 調理コーナーが終わると、会場限定のビンゴ大会があり、3×3のマスに明音さんの好きなお菓子・スイーツを自分で書く方式だった。自分はまったくわからなかったので思いついたものをどんどん書いていった。たしか6回目くらいでビンゴが出たと記憶している。僕はひとつも当てられなかったが、最後にみんなで明音さんの方に紙を見せたときに、「まさかのひとつもマル付かなかった組?」と僕に話しかけてくれたのでおいしかったし、ありがたかった。僕がさや香だったら明音さんは山田邦子である。

 次回は3月だということで、予定が合えばまた応募しようと思う。

 

つづく

2月の狂気[#1]

  個人的に1月は毎年慌ただしいため、その解放感からか、2月になってからは狂ったようにチケプラ・チケセン・チケショのボタンを押していた。いま、こう書いていて、チケットの申込サイトが統一されていた頃を懐かしく思えてきた。昔は安易な「分断」には反対の立場であったが、そんな僕もSKE48を追うのが手一杯な昨今である。昨夏に大阪を訪れたが、とうとうNMB48劇場を素通りしてマンゲキに足を運び、そのあとは京セラドームで野球を観るほどのモチベーションなのであった(筆者はお笑いファンでもありオリファンでもある)。

 ある意味そんな自分を打開しようとした2月なのかもしれないが、思い返すと昨年11月に高雄さやかさんの写真集お渡し会に行ったあたりから、実は現場をひそかに求めていたのではないかと思えてきた。ここ最近は推しの生誕祭に入れればそれで良しと思っていたので、あまり追えていないSTU48のメンバー目当てにイベントに赴くことも、誘われたとはいえ、同じく昨年11月にチームEの通常公演に行ったことも最近の自分からすると「珍しい」のだ。すると、「多忙な 1月からの解放感」は「『11月から発生していたであろう現場欲』がついに爆発した」と捉えることもできるのではないか。今回はそれを「2月の狂気」と題して、何回かに分けて綴っていこうという企画である。

  まずは1月30日(2月(−1)日)、SKE48 チームKⅡ「時間がない」公演に同伴で入れていただいた。いつもの彼である。この20日前に推しである菅原茉椰さんの生誕祭に参戦し、お財布の潤いがなくなっていた頃に誘っていただいたため、行きたい旨と同時にそれも相談した結果、車を出していただくことになり、交代で運転しながら名古屋を目指した。車内で公演の座席を確認すると、H列であった。前回がA列だからこそ贅沢な物足りなさを覚えたりしたものだが、幸い下手ブロックだったので、太田彩夏推しにはありがたかった。これまで初日公演と太田彩夏生誕祭の2回この公演に入ったが、前者は上手ブロック、後者はセンターブロックであり、初日の時点で太田彩夏推しは絶対に下手側が良いと思っていたので、ついに下手側で観られるよろこびはあった。

 無事ホテルにチェックインし、機械式駐車場に車を停めた後で車内に財布を置いていたことに気づくアクシデントに見舞われつつ、まずは「名古屋ラーメンまつり」に向かった。2019年にここで食べた「イロドリ」のラーメンが忘れられない。今回食べたのは「一番いちばん」さんの塩ラーメン。タイトルは「フランス三大地鶏 プレノワールと伊勢海老の塩ラーメン」ということで、あっさりした味わいと細麺による喉越しがとても心地良かった。

 腹ごしらえも済んだところで劇場へ。相棒は初のKⅡ公演だということで、どういう感想を持つのかという面で楽しみであった。にしても、僕が誘うならまだわかるが、Eオタの彼にKⅡ公演に誘われる日がくるとはなんともおもしろい。誰か「発見」できただろうか。今度聞いてみよう。

 そしてやはり下手側は太田彩夏推しにはとても良い。ひとつ前の列に何やら強そうなあやめろオタがいらっしゃったため、レスのおこぼれを幾度となく頂戴した。「異形のダンス」で横一列になったときなんて、真ん前じゃないか。A列だったらたまらんだろう。さとかほに殺されたときを思い出した。

 今回は11期研究生から篠原京香さんと森本くるみさん、さらにはチームEから林美澪さんが助っ人として出演していた。研究生のアンダーは、同一人物をさまざまな演目で観られるという点で楽しい。研究生による「制服の芽」公演が始まったこともあり、研究生を始めるなら今だと思う。特に11期はいつ昇格してもおかしくない時期なのではないか。一方で正規メンバーのスクランブルは、ユニットにも高確率で参加してくれるのでこれまた希少価値がある。これを書いている時点ではるーちゃんの「転生」やあゆかぴょんの「アップル」が拝めた日も存在するが、今回の美澪ちゃんの「プレシャス」はそれに勝るとも劣らない瞬間だった。

 それでもこの日に目を引いたのは、「ハートブレイカーズ」での岡本彩夏さんだった。無表情の不気味さは、なんというか、怖ささえあった。優月がいなくなった「プレシャス」だって、彼女なりのセンターを表現していたと思う。このセットリストは当て書きの要素が多分にあるだけに(「誠実は美しい」-江籠/「top」-荒井/「繋ぐ」-太田青木)、オリジナルメンバーがすでに何名か卒業している現在は、今のKⅡメンバー、あるいはその日の16人で新しい公演を作(創)っていってほしい。この日江籠さんのポジションにいた中野愛理さんだって、彼女なりの「誠実」さだったり「転生」っぷりを魅せてくれた。納得の選抜入りである。

 終演後は山ちゃんで感想戦を繰り広げたのち、宿へと戻り、トーク会をポチった。自分はこの段階では菅原・太田・佐藤・岡本・浅井・末永という単推しメンツであった。どうせ再販で増えると思われる。彼はというと公演での水野愛理さんの歌の上手さについて語っておられたので、もしかしたらKⅡにも進出なさる未来はあるかもしれない。

 

つづく

最前、下手1番から。

 SKE48 Team E「声出していこーぜ!!!」公演 菅原茉椰生誕祭に当選し、なんと最前中央(A-13)で観ることができた。この文章は帰りの新幹線の車内でなんとかこの興奮を出力しようという思いで繰り出している。

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(生誕委員のセンスには毎回驚かされる)

 コロナ禍でのB列最前は経験しているが、A列に座るのは今回が初めてであった。このふたつは同じ「最前」でもわけが違うことを身にしみて感じた。幕が開く前のメンバーの会話も聞こえるし、「Loose control」での静寂を切り裂く足音もはっきり聞こえる。「声出していこーぜ!!!」で誰かが歌い出しをミスったことだって、「横浜」でゆうかたんの髪飾りの一部が落ちてしまったところも、「キラスキ」でここなさんが高音をちょっと出しきれなかったことも、これらは初めてこの演目を観たH列からでは見えなかったことだろう。一応言っておくが後段をディスりに使いたいわけではない。むしろこれがライブの醍醐味じゃないか。

 それに何よりメンバーと信じられないくらい目が合う。1曲目でもうさとかほに殺されかけて、自己紹介MCでトドメを刺された。さとかほに限らず目が合ったり遊んでくれたメンバーは例外なくお見送りで「良い」反応をくれる。ちなみに「目が合ったよね」と言ってくれたメンバーがいたが、その子と目が合った記憶がなく、取りこぼしを悔やんだ。ユニットでその子のサイを振っていたのでそのときかな...? などと今更。

 最前でなければ茉椰さんをひたすら見ていただろう。いや最前でもそうしろと茉椰さんは言いそうだ。それでも僕は、他の気になるメンバーだったり、その瞬間目の前にいるメンバーにも目をやることで、高揚感を得ていく。限界かと思われたレス量をさらに超えてゆくのだ。イメージ的には銅イオンにアンモニア水を加えたときの、いったんは青白色沈殿が生じるが、過剰にアンモニア水を加えると錯イオンを形成してふたたび溶解することに近いと思われる(たぶん違う)。ほら、さとかほに殺されたから化学の比喩使いたくなっちゃうわけ。

 この「最前での興奮」をSKE48劇場でようやく感じることができてうれしく思う。毎回さとかほに遊んでもらっているのでいい加減会いに行かねばと思っているが、今回はさすがにやばすぎた。いや1回握手券買ったんですよ。でもコロナでなくなっちゃった。会いに行ったら最後、戻れないような恐怖をすでに感じている.........。だってさっき自己紹介MCで殺されたって言ったじゃん? あれ茉椰ちゃんの自己紹介トークのときだったのよ。僕がもう少しチョロかったらあそこで推し変。間違いない。語感が似てるのでこの曲でお別れしましょう。それでは。