握手(特殊型)

 

2018.11.23(金・祝)

 AKB48 Team SHのミュージックビデオ撮影エキストラに行ってきた。ほとんどのオタは握手会に行ってるだろうし、そもそもチケセンの「観覧・その他応募」のところまで見ている人はそんなにいないだろう。というわけで難なく当選。イベント前は守秘義務が課されていたが、今は条件付きでSNSなどの拡散は許可されているので、こうしてここに綴っている。

 「東京都千代田区某所」と記されていた会場はAKB48劇場だった。私はTeam SHのメンバーを一人も知らないし、これから撮影するであろう曲目も知らなかった(AKB系列の既存の楽曲を中国語で踏襲するのだろうという予想はあった)ので今さら不安になったりしたが、終わった今はとても楽しい現場だったと確信している。

 スタッフからの説明が終わり、監督からの挨拶があった。そこで私たちの前に現れたのは高橋栄樹氏だった。この瞬間に私のなかの期待が一気に大きくなった。高橋氏は直近だと『センチメンタルトレイン』を、ほかにも『大声ダイヤモンド』『10年桜』さらには私の大好きな『大人列車』の監督を務めている。ここでの高橋氏の印象は良い意味で「ただの優しそうなおっさん」だった。彼の言葉で我々の緊張もほぐれたと思う。

 劇場に入場し、端から座っていく。私は上手ブロック3列目の左から2番目だった。我々は「観客」という役割なので、パフォーマンスを観ていれば良い簡単なお仕事。ここで美術さん作成の応援うちわが配布されたのだが、クオリティの高さに驚くばかりであった。

 曲目は劇場前で待っていたときに音が漏れて聞こえてきたので「LOVE TRIP」というのはわかっていて、あとは各々うちわやサイリウムを持っていつも通りやれば良いのだ。いつもと違ったのは、観客の「画」を撮るのでうちわやサイリウムを目一杯高く上げてくれという指示があったことくらいなので、むしろ楽しさは増えた。

 「overture→LOVE TRIP」を3〜4回やって、次にDメロを繰り返しやった。1回目のときにすでに何度も目が合って、レス(に近いもの)をくれたメンバーがいたのだが、何せ名前がわからない。そこで顔を覚えて帰ろうと以降はその子しか見ていなかった。また、一番ノリノリだったのは脇にいた高橋監督だったと思う(笑)。

 しかしながら途中にセットチェンジが30分ほどあり、そこでメンバーの自己紹介があったので助かったし、休憩も適宜あったのでそこでググったりはできた。

 自己紹介といっても言語の壁は厚いし高い。2言語で「こんばんは、私の名前は◯◯です。△△ちゃんって呼んでください。よろしくお願いします」とそれぞれが話した。一人日本語がペラペラなメンバーもいらっしゃった。

 で、注目のあの子は「ようちゃん」というらしい(「ちゃん」は日本語のそれ)。それとお顔を手掛かりにTeam SHのエケペディアを開き「叶知恩」というお名前だと認識した。この後スタッフの方による名前当てゲームなんてものも急遽行なわれて非常に賑やかな現場だった。

 セットチェンジが終わり、Dメロの撮影のときにはこちら側もそれぞれ気になったメンバーの名前を入れてコールしていてとても良かった。このときは中央ブロックのみに観客を寄せたので、私は立ち見2列目あたりで観ていた。ここで初めてセンターの子の顔を認識できた。

 これにて我々の仕事は終了。最後にリーダーの子から挨拶があった。「上海に来たときは劇場に遊びに来てください」と言っていたのでぜひ一度行ってみたいと思った。すでに推しも決まったしな!

 劇場を出るときに高橋監督と握手をすることができた。このシングルが日本で買えるかはよくわからないが、どうにかして手に入れる所存である。

 

2018.11.24(土)

 この日は平松可奈子さんプロデュースのフレグランス発売イベントに。彼女は元SKE48のメンバーで、現役時には私も総選挙で何票か入れさせていただいた。

 このようなイベントに参加するのは初めてで、イベントの性質上女性ばかりかなと不安だったがそんなことはなかった。女性ももちろんいたが、やはり私と同じ人種も少なくなかった。

 商品を購入し、まずは平松さん自身による商品説明があった。ここで実際にフレグランスを服にかけていただいた。次にツーショット写真撮影があり、平松さんによる自撮りかスタッフの方による撮影かを選べたので自撮りを選んだ。そのあとお話ができるのだが、オタクとしては剥がしがいないことに驚きを隠せなかった(笑)。小学生のときに推していた旨を伝えたところかなり驚かれた。だから彼女に会うのもこれが初めてなのだ。「このイベントはどうやって知ったの?」という問いには「今でもTwitterInstagramをフォローして見させていただいています」と、なかば亡霊じみたことを言ってしまった。亡霊だとしてもこうして会えるイベントがあるのは素晴らしいことだと思う。また、私の前の人は会話だけだったので握手はできないのかなと思っていたら彼女のほうから「じゃあ握手も初めてだね」と言いながら手を出してくれた。マジに最高だった。2,500円といったら通常握手2枚か写真会1回なのでそういう意味でもお得だし、何よりかなかなに会えたことが本当にうれしかった。

 

2018.11.25(日)

 向かったのは皆さん行ったであろう幕張メッセ。この日の券は持っていなかったのだが高橋朱里さんの7/22振替があったので参戦。第7部(18:30〜)なので18時に優雅に家を出発。それしか用がないので定期と家の鍵のみで来たため荷物検査も華麗にスルー。19時頃会場入りした。

 やはり振替勢が多く、2ケタ出しがほとんどだった。またそのせいもあってか剥がしが異様に早かった。なんとか2枚出しながらも劇場公演のことや写真集のことを会話にねじ込んできた。隣がみーおんだったので終始ビクビクしてた。

 実をいうと写真集お渡し会のときにすでに感じていたことではあったのだが、彼女にどこか元気がなかった。昨日も途中から中止になったし9月の握手会もそうだった。先日ある友人と話していて、彼は高橋朱里ではないがあるメンバーに対して私が感じたようなことを感じているようで、彼はそれを「痛々しい」と表現していた。もしかしたらニュアンスが違うかもしれないが、今日の高橋朱里を見て、その表現も頷けるような気がしてしまった。3年前に写真会に行ったときの対応が良かったのでその反動もあってか心配である。

 ここである朱里オタの方とお話ができたのだが、彼は自身の5人くらい前で握手が中止になったことがあるそうだ。これを聞いて、憶測で物を言うのはあまり良くないのだろうが、誰か心無いことを言ったのではないか、と思ってしまうしむしろそっちのが普通の思考とさえ思う。この件の記述はこのへんに留めておく。

 また、乃木オタ時代のオタ友に偶然会った。橋本奈々未卒業とともにオタ卒したと思っていたのでびっくりだった。iPad抽選にとてつもなく感動していた彼の顔は向こう1週間くらいは忘れられない。

 

 

 お疲れ様でした。