2月の狂気[#4]

 2月23日、この日はちょうど3週間前にビンゴで準優勝し、二度と行かないと誓ったAKB48劇場に向かっていた。演目はAKB48「僕の太陽」公演。夜は佐々木優佳里さんの卒業公演だということで昼公演にお邪魔させていただく。

 ピンポン玉にカネを溶かす気はなかったのでのんびり劇場に向かうとチケットは201番。ビンゴはたしか8巡目くらいだったと思う。センターブロック4列目の最左端に着席。例によって誰が出るかもよくわかっていなかったが、幕が開いて、以前パフォーマンスが好みだとここでも述べた福岡聖菜さんがいらっしゃったので彼女を主に見ることにした。また高橋朱里チームB公演で良いと思った岩立沙穂さんがいたので安心感もあった。と同時に、1人知らないメンバーがいて、自分のAKB離れを痛感した。

 今回は劇場公演を楽しめたと思うので、特にこの劇場は観る場所によって満足度が大きく違ってくるのだと実感した。だからこそのAKB離れだったと思うし、AKB離れだからこそそう感じるのだと思う。数えると自分はAKB48劇場には18回入っているらしいが、柱の影響を受けない席に座れたのは3回くらいだと思う。周年記念のテープが柱を埋め尽くしたら柱を撤去すると言っていた支配人ももうおらず。だからライトな友人なんかを誘いづらくはある。せっかく興味を持ってくれてもクソ席引いてモチベーションを減衰させかねないのだ。ビンゴ抽選をやっているのはもはやこの劇場だけだが、事前に座席がわかるシステムにしないのはキャンセルが増えることがわかりきっているからなのだろう。

 公演本編では、この日卒業する佐々木優佳里さんや、卒業を控えている下口ひななさん(本日新ポジだったそうです)が良い味を出しているように見えた。ふだんの彼女らを見てきていないのでよく言われる「卒業発表したアイドルは綺麗になる」のような言説には安易に与しないが、MCでも卒業に絡めて活動を振り返ったりと、通常公演ながらに貴重な話が聞けて良かった。見渡すとゆかるんのオタクは多そうだった。夜公演は落選してしまった、あるいは夜は行けない人々なのだろう。

 また今回アンコール発動中にお花を摘みに劇場の外に出たのだが、立ち見の多さに驚いた。脚立に乗って観ている女性が何人かいて、おそらく関係者かと思った(一般客ならそんなにサービス良くないだろう)。たしかに関係者席など作る余裕はないし、一般客が入った後に入場しているのだろうか。

 アンコールでは、上述したゆかるんやひななの文脈で見ると「僕の太陽」は沁みる。沁みた。卒業公演と親和性が高い楽曲ランキングでは上位に入るだろう。パッと思いついたのは「夢は逃げない」とか。皆さんのご意見をお聞かせください。

 ところで福岡聖菜さんのパフォーマンスが好きになったのはミネルヴァ公演だったと記憶している。僕が観た千秋楽では違うポジションだったが、彼女のユニット「コップの中の木漏れ日」でのポジションのオリメンは僕の推しメンなのである。そういうつながりで握手会に行ったしその話もした(もう5年も前の話だ)。終演後、謎に高まって直近の彼女の動向をみると、今作の握手会の部数が減らされていたことを嘆いておられたので(この動画を観ました)、ここらでひとつ彼女で「復活」してみようか(奇しくも15期!)。(追記 24.03.01 SKEトーク会と同日同会場でAKB握手会があったのでポチりました)

 

 この日はこれで終わりではない。公演を観終えると、秋葉原駅から日比谷線東武線を乗り継ぎ、栃木・葛生駅を目指した。福士奈央さんの凱旋ライブに参戦するためである。もともとこちらの当選が決まっており、時間的に秋葉原から回せるなと思い秋葉原の昼公演に投げたという経緯である。どんちゃんのオタクでも落選している人は多いようで、その方々の分まで精一杯やろうと決めていた。

 座席はJ列ということで、入ってみると後方ブロックの最前であった。MCにて発覚するが、前方ブロックに佐野の方々、後方ブロックにオタクという感じだったので、実質最前である。またSKE48を初めて観る人がかなりいて、どんちゃんの広報力を感じた。事前にケミカルライトが配布されたので、初めての方も楽しめたのではないか。実行委員にも感謝である。

 とりあえずセトリが神だった。「貴方へ」はご両親や地元の方々を前にして歌うにははまりすぎていた。るーちゃんとおしりんのE衣装は新鮮だった。そして「あの日のSecret Base」を選ぶセンスよ...。この曲ほんと好き。当時表題曲よりこっちを聴きまくっていた。セトリの意図などご本人がブログで書いていたので読める方は読んでほしい。ラストは「僕の太陽」ということで、この日2回「僕の太陽」を聴いたオタクこと私である。前段でも書いたが、それぞれの「ストーリー」があってのこの曲である。5人からのサプライズもあり、多くの人の目に光るものがあった。青木詩織さんにはなかったそうです(笑)。

 佐野の観光ができなかったのが悔やまれるが、ほんとうに来てよかったと思った。まやかほを同時に拝めたし。これでタダは申し訳ない。葛生駅から会場まで無料シャトルバスをこの日に限り出していただいて、時刻表はあるものの、帰りはそれを度外視で何往復もしてオタクを駅まで届けてくれた。

 接触イベで会うことはなかったが、福士奈央さんがメンバーや地元から愛されていることを十分すぎるくらいに知れた日であった。同い年である私も頑張らねばと活力をいただいた。

 卒業したら気軽に会いに行けないので、THE Wの決勝で観たいですね。

 

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(さのまるのダンスはすごい)

 

つづく