2018.11.11(日)
須田亜香里 生誕祭
遠方枠での当選、そして生誕祭に
通常公演だと信じて疑わずに投げて当選し、5日後くらいに生誕祭へと化けていった。もっとも須田推しの方やこの日の夜公演に生誕祭を行う浅井裕華の推しの方は予想の範囲内だったと聞く。これを受けて須田推しの方に少なからず申し訳なさはあったが、しっかり盛り上げるという決意のもとで参加を決めた菅原推しのワタクシなのであった。
モバイル枠や一般枠は生誕祭だと決まってから申込開始だったので推し優遇がある程度はあるのだろうが、遠方枠は無理な話である。推しの生誕祭を遠方枠で当てるというのはいわば「当てて、当てる」ということだ。まあ、その読み合いもおもしろいのかもしれない。
一番目の入場、指定席のセンター
遠方枠の場合、再集合に間に合えば着席が約束されており、番号も当選番号がそのままチケット番号になっているため番号も先着ではないようだった。私は遠方枠のなかで3番目だったのだが、前2人がいなかったため全観客のうち一番目に入場できた。初のフェス公演なのでとりあえず「ゼロポジ」に着席。
どうしてもAKB劇場と比較しての記述になってしまうのだが、SKE劇場はAKB劇場より高さがないように思った。これは先日広島ゲバントホールで思ったことと似ていて、つまりは比較的立ち最にも有利なステージだといえそうだなと。
出演メンバー
相川暖花・浅井裕華・井田玲音名・鎌田菜月・熊崎晴香・倉島杏実・後藤楽々・佐藤佳穂・末永桜花・菅原茉椰・須田亜香里・髙畑結希・西満里奈・野々垣美希・平田詩奈・深井ねがい(・坂本真凛)
セットリスト
M00 . overture(SKE48 ver.)
M01 . 重力シンパシー
M02 . キミが思ってるより...
M03 . ほっぺ、ツネル
M04 . SKEフェスティバル
MC1
M05 . お手上げララバイ(熊崎)
M06 . 君のc/w(末永・後藤・倉島)
M07 . 涙に沈む太陽(佐藤・鎌田・井田)
M08 . ハングリーライオン(西・浅井・相川・深井)
M09 . 1994年の雷鳴(野々垣・平田・須田・菅原・髙畑)
MC2
M10 . バラの儀式
M11 . 女神はどこで微笑む?
MC3
M12 . ハートのベクトル
M13 . キンモクセイ
ENCORE
E01 . 恋のお縄
E02 . 美しい狩り
E03 . いきなりパンチライン
E04 . 君はラムネ
須田亜香里 生誕セレモニー
E05 . 未来が目にしみる
自分的「SKEらしさ」を見た
4列目中央でもAKB劇場だと残念ながら全体を完全に見渡すことはできない。ところがSKE劇場では良い感じに全体が見え、レスも頂ける絶妙な位置だった。また、皆さん須田以外のメンバーへのコールもきちんとしていて、優しいなあと。その代わりあかりんコールはその何倍もの大きさだったけど。
殊にSKEのメンバーは観客の反応にセンシティブなところがあり、レスは多めで、MCでも観客をイジることがままある。かくいう私も須田亜香里さんはもちろんのこと、認識の限りでは菅原茉椰さん、佐藤佳穂さん、熊崎晴香さんに遊んでいただいた。あるいはM04「SKEフェスティバル」で「L・O・V・E・ラブリー亜香里!」とコールしようという生誕委員の企画があり、事前練習の甲斐もあって見事にキマったのだが、ステージを見るとメンバーも徐々にそれを聞き取ってノッてきてくれていた。このとき「L・O・V・E・ラブリー」の部分をおそらくはなかなか認識できなくて困った顔をしながらとりあえず「亜香里!」だけ言っていた我らが菅原茉椰さんに惚れました。
また、MCの自己紹介が全体的に良かったと思う。倉島杏実と鎌田菜月と相川暖花のそれはAKBにはない手法だった。
どこで聞いたか忘れたがこの公演は誰がどのポジションに入っても楽しめるように作られているらしい。実際エケペディアを見ればわかるが、ほぼ全員が複数のユニットを経験している。たとえばこの日の2日前のE公演では西ちゃんは「君のc/w」をやっていた。
(余談)個人的に倉島杏実ちゃんが最近気になっていたのだが、出演メンバーが発表されたときそこに彼女の名前はなかったので少しばかり残念だなと思って当日観ていたら、彼女、いた。「!?」という感じだったが、しばらく観ていると希明とどんちゃんがいなくて、いないはずの西ちゃんがいることに気づいた。モバイルサイトのニュースはこまめにチェックすべきだと感じさせられた一件だった。でも気づいた俺すごくね?
ユニットについて
先の記述を踏まえ、「初日メンは〜」「オリメンは〜」という議論はしない。それに私は初めての『SKEフェスティバル』なのでこれが基準となって次に観るフェス公演への楽しみ方が開けてくるのだ。
・M05「お手上げララバイ」
最初聴いていて私のなかで口パク疑惑()があったのだが、「何で私〜」というところが「何でわたすぃ〜」と聞こえた瞬間にその疑惑は払拭された。ダンスも上手くてなかなかにすぅえくすぃーでした。
・M06「君のc/w」
おーちゃんがすごい大人っぽく見えたんだけど一番年上なのは楽々という事実。あ、お帰りなさい。
・M07「涙に沈む太陽」
さとかほがやばい。さとかほがさとかほすぎる。とにかくやばい。
・M08「ハングリーライオン」
裕華たん15歳ってマジ?西ちゃんかわいい。全員かわいい。
・M09「1994年の雷鳴」
須田さんの表情の作り方すごく上手いんだけど菅原も負けてないと思う。5人でこの曲を「操っている」感じがした。貫禄があって神々しかった。
チームEは明るいな、と。
正直この公演を観る前は、推しメンこそチームEにいるけれどチームE自体にはさほど関心がなかった。もともと『最終ベルが鳴る』が大好きなのでチームKⅡのほうが関心はあったし、私をSKEに連れてきてくださったのは高柳明音さんなので頭が上がらない。しかしチームEだって捨てたもんじゃないなと思った。
話は変わるが、私は中学時代に陸上競技の短距離をやっていた。陸上競技は基本的に個人戦だがリレーという団体種目がある。私の学校は少人数ながらも短距離には6名いて、その6人が4つの枠を争っていた。そのうち持ちタイム的に3枠は揺るがないもので、残り1枠を3人から選んでいた。この3人の持ちタイムはほぼ同じで、試合ごとに選考会と題して一斉に100メートルを走ってコンディションなども考慮して決定していた。このチームは県で6位までいくことができたのだが、それは4人の力ではなく6人の力だと顧問は言った。いつでも競い合える環境、緊張感、誰かが欠けたらすぐ埋められるチーム力、それらがあったからこそのものだったと私も思う。
これはまさしく『SKEフェスティバル』ではないだろうか。誰がどこにいても常にお客さんを楽しませようとする気概、セットリスト、パフォーマンス。これらが互いを刺激してチームE、あるいはSKE48を内から成長させていっているのだと思う。最年少の倉島ちゃんがあれだけバキバキに踊れるんだもん、このグループはまだ大丈夫だ。
2度目の生誕祭で思ったこと
本編終了後、口上およびアンコールの発動は生誕委員が行う。どんなに公演が良くてもここの口上がクソだと一気に萎える。今回は簡潔でウケもあって大変に良かった。生誕祭公演に入るのは2度目だがオンデマンドではもっと観ていて、たしかにクソだと思う口上はある。それは声量の問題だったり内容の問題だったり様々だが、延々とメンバーの「歴史」なるものを語り続けているようなものはたいてい地雷だと思っていい。ある友人には地雷ではなく別の表現をしたがここでは控える。
手紙に関しては代読の菅原が「あかりんへ」と読んだ時点でちゅりだとわかってしまった。「あかりん30歳くらいまでやってそうだけど私は無理!」ですって。アナタもなんだかんだやってそうだけど。
アイドル・須田亜香里
正直に言うと、本当だったら1位を目指すって言ってたと思うんですけど、まだちょっと言えないです。なんでかっていうと、1位になるのって本当に幸せなんだろうかって。今の自分はそう思うからです。
彼女自身この後は濁したが、言いたいことはわかるだろう。今夏の彼女の多忙さは映画『アイドル』でも取り上げられている。それゆえ裏で泣いてしまうこともあったようだ。彼女が欲しかったのは「頑張ったね」の一言だった。でもどうしたらそれがもらえるかがわからなかった。それを誕生日を契機に吐き出すことができた。スピーチ後の彼女は夏より、何なら開演より明るく見えた。この一言は高柳明音さんからの手紙にもしっかりと記されていて、彼女のことをよくわかっているのだなと思った。
最後に
・推し以外の生誕祭公演も悪くないなと思えた。人気メンなら委員もちゃんとしてるだろうし。
・お見送りでくまちゃんに顔を覚えられていたことを知った。びびった。
・さとかほがやばい。
【ひとこと】
お見送りでAKBと決定的に違うところがあるんだけど、俺はSKEのほうが好き。