初のフェス公演はまさかの...

 

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2018.11.11(日)

SKE48 チームE『SKEフェスティバル』公演

須田亜香里 生誕祭

@SKE48劇場

 

遠方枠での当選、そして生誕祭に

 通常公演だと信じて疑わずに投げて当選し、5日後くらいに生誕祭へと化けていった。もっとも須田推しの方やこの日の夜公演に生誕祭を行う浅井裕華の推しの方は予想の範囲内だったと聞く。これを受けて須田推しの方に少なからず申し訳なさはあったが、しっかり盛り上げるという決意のもとで参加を決めた菅原推しのワタクシなのであった。

 モバイル枠や一般枠は生誕祭だと決まってから申込開始だったので推し優遇がある程度はあるのだろうが、遠方枠は無理な話である。推しの生誕祭を遠方枠で当てるというのはいわば「当てて、当てる」ということだ。まあ、その読み合いもおもしろいのかもしれない。

 

一番目の入場、指定席のセンター

 遠方枠の場合、再集合に間に合えば着席が約束されており、番号も当選番号がそのままチケット番号になっているため番号も先着ではないようだった。私は遠方枠のなかで3番目だったのだが、前2人がいなかったため全観客のうち一番目に入場できた。初のフェス公演なのでとりあえず「ゼロポジ」に着席。

 どうしてもAKB劇場と比較しての記述になってしまうのだが、SKE劇場はAKB劇場より高さがないように思った。これは先日広島ゲバントホールで思ったことと似ていて、つまりは比較的立ち最にも有利なステージだといえそうだなと。

 


出演メンバー

相川暖花・浅井裕華・井田玲音名鎌田菜月熊崎晴香・倉島杏実・後藤楽々・佐藤佳穂・末永桜花・菅原茉椰・須田亜香里・髙畑結希・西満里奈・野々垣美希・平田詩奈・深井ねがい(・坂本真凛)

セットリスト

影ナレ:浅井裕華・須田亜香里

M00 . overture(SKE48 ver.)

M01 . 重力シンパシー

M02 . キミが思ってるより...

M03 . ほっぺ、ツネル

M04 . SKEフェスティバル

   MC1

M05 . お手上げララバイ(熊崎)

M06 . 君のc/w(末永・後藤・倉島)

M07 . 涙に沈む太陽(佐藤・鎌田・井田)

M08 . ハングリーライオン(西・浅井・相川・深井)

M09 . 1994年の雷鳴(野々垣・平田・須田・菅原・髙畑)

   MC2

M10 . バラの儀式

M11 . 女神はどこで微笑む?

   MC3

M12 . ハートのベクトル

M13 . キンモクセイ

   ENCORE

E01 . 恋のお縄

E02 . 美しい狩り

   日替わり2分間MC(チームS 坂本真凛)

E03 . いきなりパンチライン

E04 . 君はラムネ

   須田亜香里 生誕セレモニー

E05 . 未来が目にしみる

 


自分的「SKEらしさ」を見た

 4列目中央でもAKB劇場だと残念ながら全体を完全に見渡すことはできない。ところがSKE劇場では良い感じに全体が見え、レスも頂ける絶妙な位置だった。また、皆さん須田以外のメンバーへのコールもきちんとしていて、優しいなあと。その代わりあかりんコールはその何倍もの大きさだったけど。

 殊にSKEのメンバーは観客の反応にセンシティブなところがあり、レスは多めで、MCでも観客をイジることがままある。かくいう私も須田亜香里さんはもちろんのこと、認識の限りでは菅原茉椰さん、佐藤佳穂さん、熊崎晴香さんに遊んでいただいた。あるいはM04「SKEフェスティバル」で「L・O・V・E・ラブリー亜香里!」とコールしようという生誕委員の企画があり、事前練習の甲斐もあって見事にキマったのだが、ステージを見るとメンバーも徐々にそれを聞き取ってノッてきてくれていた。このとき「L・O・V・E・ラブリー」の部分をおそらくはなかなか認識できなくて困った顔をしながらとりあえず「亜香里!」だけ言っていた我らが菅原茉椰さんに惚れました。

 また、MCの自己紹介が全体的に良かったと思う。倉島杏実と鎌田菜月と相川暖花のそれはAKBにはない手法だった。

 どこで聞いたか忘れたがこの公演は誰がどのポジションに入っても楽しめるように作られているらしい。実際エケペディアを見ればわかるが、ほぼ全員が複数のユニットを経験している。たとえばこの日の2日前のE公演では西ちゃんは「君のc/w」をやっていた。

(余談)個人的に倉島杏実ちゃんが最近気になっていたのだが、出演メンバーが発表されたときそこに彼女の名前はなかったので少しばかり残念だなと思って当日観ていたら、彼女、いた。「!?」という感じだったが、しばらく観ていると希明とどんちゃんがいなくて、いないはずの西ちゃんがいることに気づいた。モバイルサイトのニュースはこまめにチェックすべきだと感じさせられた一件だった。でも気づいた俺すごくね?

 

ユニットについて

 先の記述を踏まえ、「初日メンは〜」「オリメンは〜」という議論はしない。それに私は初めての『SKEフェスティバル』なのでこれが基準となって次に観るフェス公演への楽しみ方が開けてくるのだ。

・M05「お手上げララバイ

最初聴いていて私のなかで口パク疑惑()があったのだが、「何で私〜」というところが「何でわたすぃ〜」と聞こえた瞬間にその疑惑は払拭された。ダンスも上手くてなかなかにすぅえくすぃーでした。

・M06「君のc/w

おーちゃんがすごい大人っぽく見えたんだけど一番年上なのは楽々という事実。あ、お帰りなさい。

・M07「涙に沈む太陽」

さとかほがやばい。さとかほがさとかほすぎる。とにかくやばい。

・M08「ハングリーライオン」

裕華たん15歳ってマジ?西ちゃんかわいい。全員かわいい。

・M09「1994年の雷鳴

須田さんの表情の作り方すごく上手いんだけど菅原も負けてないと思う。5人でこの曲を「操っている」感じがした。貫禄があって神々しかった。

 

チームEは明るいな、と。

 正直この公演を観る前は、推しメンこそチームEにいるけれどチームE自体にはさほど関心がなかった。もともと『最終ベルが鳴る』が大好きなのでチームKⅡのほうが関心はあったし、私をSKEに連れてきてくださったのは高柳明音さんなので頭が上がらない。しかしチームEだって捨てたもんじゃないなと思った。

 話は変わるが、私は中学時代に陸上競技の短距離をやっていた。陸上競技は基本的に個人戦だがリレーという団体種目がある。私の学校は少人数ながらも短距離には6名いて、その6人が4つの枠を争っていた。そのうち持ちタイム的に3枠は揺るがないもので、残り1枠を3人から選んでいた。この3人の持ちタイムはほぼ同じで、試合ごとに選考会と題して一斉に100メートルを走ってコンディションなども考慮して決定していた。このチームは県で6位までいくことができたのだが、それは4人の力ではなく6人の力だと顧問は言った。いつでも競い合える環境、緊張感、誰かが欠けたらすぐ埋められるチーム力、それらがあったからこそのものだったと私も思う。

 これはまさしく『SKEフェスティバル』ではないだろうか。誰がどこにいても常にお客さんを楽しませようとする気概、セットリスト、パフォーマンス。これらが互いを刺激してチームE、あるいはSKE48を内から成長させていっているのだと思う。最年少の倉島ちゃんがあれだけバキバキに踊れるんだもん、このグループはまだ大丈夫だ。

 

2度目の生誕祭で思ったこと

 本編終了後、口上およびアンコールの発動は生誕委員が行う。どんなに公演が良くてもここの口上がクソだと一気に萎える。今回は簡潔でウケもあって大変に良かった。生誕祭公演に入るのは2度目だがオンデマンドではもっと観ていて、たしかにクソだと思う口上はある。それは声量の問題だったり内容の問題だったり様々だが、延々とメンバーの「歴史」なるものを語り続けているようなものはたいてい地雷だと思っていい。ある友人には地雷ではなく別の表現をしたがここでは控える。

 手紙に関しては代読の菅原が「あかりんへ」と読んだ時点でちゅりだとわかってしまった。「あかりん30歳くらいまでやってそうだけど私は無理!」ですって。アナタもなんだかんだやってそうだけど。

 

アイドル・須田亜香里

正直に言うと、本当だったら1位を目指すって言ってたと思うんですけど、まだちょっと言えないです。なんでかっていうと、1位になるのって本当に幸せなんだろうかって。今の自分はそう思うからです。

 彼女自身この後は濁したが、言いたいことはわかるだろう。今夏の彼女の多忙さは映画『アイドル』でも取り上げられている。それゆえ裏で泣いてしまうこともあったようだ。彼女が欲しかったのは「頑張ったね」の一言だった。でもどうしたらそれがもらえるかがわからなかった。それを誕生日を契機に吐き出すことができた。スピーチ後の彼女は夏より、何なら開演より明るく見えた。この一言は高柳明音さんからの手紙にもしっかりと記されていて、彼女のことをよくわかっているのだなと思った。

 

最後に

・推し以外の生誕祭公演も悪くないなと思えた。人気メンなら委員もちゃんとしてるだろうし。

・お見送りでくまちゃんに顔を覚えられていたことを知った。びびった。

・さとかほがやばい。

 

【ひとこと】

お見送りでAKBと決定的に違うところがあるんだけど、俺はSKEのほうが好き。

 

 

 

お知らせ

 

というタイトルで2018年11月4日23時00分00秒に投稿されたAKB48オフィシャルブログ。

 

そこにはこうあった。

 

チームA研究生の庄司なぎさですが、学業との両立が困難なことから、AKB48を卒業することになりました。

 

以下に本人からファンの皆様へのコメントと掲載致します。

 

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いつも応援していただきありがとうございます。

急なお知らせで驚かせてしまって すみません。

学業との両立が困難なため 本日で活動を終了させていただくことになりました。

活動をさせていただいた約2年間はわたしにとって宝物でした。

今まで応援してくださったみなさん メンバーやスタッフさんには感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

これからは今までみなさんにいただいた たくさんの思い出を大切にして頑張っていきたいと思います。

本当にありがとうございました。

 

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以上です。

AKB48研究生としての活動は本日をもちまして終了となります。

 

卒業公演はございません。

 

また、今後参加予定でした握手会も全て不参加となります。

 

中止となります握手会参加券をお持ちのお客様への今後のご案内につきましては改めてご案内致します。

 

ファンの皆様に深くお詫び申し上げます。

 

 

「本日をもちまして終了」ということはこの記事が投稿された1時間後には彼女はAKB48ではなく普通の一般人ということですよね...。

 

せめて最後に「卒業おめでとう」を言える場くらいは作ってほしかったなあとは思います。

 

翌日、私は近いのでAKB劇場を覗いたのですが彼女の壁写真はもうありませんでした。

 

また、この発表同日に行われていた谷口もか卒業公演の様子や壁写真を外す様子は支配人がTwitterにアップしているのですが庄司さんのことは一切触れられず。

 

同期の稲垣香織さんもそのときSHOWROOMをしていてファンからのコメントで知ったそうです。

 

憶測ではなんとでも言えますが、こちら側としてはしれっと投稿されたブログに「あと1時間で卒業だから」と言われて終わりということには変わりないんですよね。

 

配信もがんばってて、公演も修業、目撃者、レッツゴーとたくさんこなしていた彼女が「学業との両立が困難」とは考えにくいと思ってしまうし、当の本人が10月31日のハロウィン公演を急遽休演(その日の朝の配信では出る気満々の旨言っていた)したときからSNSの更新もバタッと止まっているので何かがあったと考えるのが普通だとは思うのですが、これ以降、いやもうすでに踏み入ってはいけない領域かもしれないのでこれにて。

 

 

 

会いに行ける4チームを制覇した日

 

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2018.11.01(木)

AKB48 高橋朱里チームB『シアターの女神』公演

@AKB48劇場

 

3連番で下手ブロック4列目へ

 私が同伴ありで当選し、ある友人が1人で当選したということで3連番をすることに。何順目かは忘れたがそこまで入場順も悪くなく、下手ブロック4列目に揃って着席。私は一番左だったので「勇気のハンマー」や「チームB推し」などでメンバーに遊んでいただいたり、「夜風の仕業」では福岡聖菜さんがかなり近いところまで来てくれた。角度的にはそこまで柱の影響はなく、上手の花道以外は目視できる席だった。

 タイトルにもあるように、個人的にこれで組閣に影響した4チームすべての劇場公演を生で観られたことになるのでなんだかうれしい気分だったし、マジムリの舞台を観てから福岡聖菜さんと谷口めぐさんは気になっていたのでちょうど良かった。

 

昔の記憶も...

 私はシングルでいうと「RIVER」新規で、初めての推しメンが柏木由紀さんだった。まだ小学生だったあの頃、初めて自分のお小遣いで買ったCDがAKB48の「Beginner」だったのだが、記憶違いでなければこのあたりからチームBの『シアターの女神』公演が始まったのだ。残念ながらこの日の出演メンバーに柏木由紀の文字はなかったけれど、特に「シアターの女神」を生で観ていたときに懐かしさが溢れてきた。たとえばその頃は大家志津香さんはチームA所属だったので広い砂漠の真ん中で金を探していたのだなぁなんて勝手に感慨深くなっていた。

 

 

劇場公演の「本質」を見た

 序盤は先に述べたお2人を中心に観ていて、福岡聖菜さんはセンターということもあってダンスは魅せるものがあったし表情の作り方も上手だと思った。アンケートのダンスパフォーマンス部門ではせいちゃんに入れた。谷口めぐさんは一つ一つを丁寧にこなしている感じが素敵だった。

 しかしながらアンケートの総合部門に入れたのはノーマークだった岩立沙穂さんだった。単純に何度も目が合ったりお見送りのときにもひとこと頂いたりというのはあるのだが、彼女のパフォーマンスがまさに劇場公演の醍醐味だと思ったのだ。というのも、彼女は指差しを何度も駆使していて、自身のファンをいち早く見つけ、あるいは自分に視線を送ってくれている人へのサービスを常に行なっていた。

 これこそがAKB48(チーム8を除く)が掲げる「会いに行けるアイドル」に忠実なパフォーマンスなのではないだろうか。いわゆる推しグッズを身につけていなかった私でも複数回目が合ったり指差しを頂戴し、握手会に行く気満々であるし、100発98中権利を所持しているので『シアターの女神』や『サムネイル』を狙っていきたい。

 

推しサイリウム・推しうちわについて

 オタクの考えや楽しみ方はそれぞれあって良いと思うし時に変わってゆくものだとも思うのだけど、ここは私のブログなので私の思いを少々。特定の誰かを否定する意図はないことをまず記しておきたい。

 私自身、高橋みなみ卒業コンサートのときに推しでないのになぜか向井地美音推しうちわを買って、そのライブでみーおんが目の前を通ってレスをもらったことがあり、それ以降彼女を推すようになったというエピソードがあり今でも握手会でネタになったりするのだけど、今回は何も装備していない状態でこのやられようである。つまり、ここまでプロ意識が高いメンバーがいるということである。今となってはタテマエなのかもしれないが48グループは劇場公演が軸なのだから(STUの運営さん聞いてますか?)、48ムラでは一人でも多くのファンを覚えて、かつ、公演で見つけてあげられるメンバーが評価されるべきだと感じた。

 うちわに関しては最近だと撮影可能タイムのときにメンバーがそれを持ってポーズするようなファンサービスが定着しつつあるし、きっとレス厨()も一定数いるはずなのであって良いと思うが、推しサイリウムに関してはこの日のお見送りを終えたあたりから疑問に思うようになってしまった。AKBはそこまで色濃くない印象だが、私の現場歴のなかではSKEとSTU(と乃木坂)はその印象が強い。サイリウムを点けるなと言っているわけではないし、むしろ生誕祭公演などでの綺麗な景色は良いと思っているが、簡単にいうと「“色”で認識されて楽しいですか?」ということ。

 この文化は「その色を点けておけばとりあえず及第点」となるところにポイントがあって(ここはうちわにもいえることではある)、私自身今年から現場色が強くなっていわゆる認知に貪欲になりつつあるので特に思うのだが、必死に通って覚えてくれたメンバーが自分にだけくれるレスを欲している身からすればここでの「平等」はまったくもって成立しないということなのだ。また、アイドル側も色に注目するようになって顔を覚えることをしなくなる傾向に行っているのも事実だろう。

 ただ、以前から言っているがこの主張を押し付けるつもりはないし、なんなら私だってサイリウムは持つしうちわも使うときはある。私の推しメンである菅原茉椰さんはよくモバメで「菅原グッズ装備してきてね!」と言う。発見の一助になるのは間違いないのだからそこらへんは横着せずにやっていきたい。

 

広島の思い出がこんなところでも

 ラストの曲は「センチメンタルトレイン」で、センターは高橋朱里。K公演ではセンターを武藤十夢が務めていたのでセンターにはなるべく選抜メンバーを置いているのかなと。もっともセンターは松井珠理奈なのでポジションは違うのだが。イントロが流れると、広島で観たSTU48陸上公演の光景が浮かんできた。あのセントレに敵うものはないと確信している。確信しながらもさっほーを目で追っていた。由美子...

 

 

岩立沙穂瀧野由美子

 そういえばこんなツイートがあったことを思い出した。

 来年のじゃんけん大会とかワンチャンあるんじゃないんですかね?(適当)

 

総括

 私のAKBの推しはチームAにいるので『目撃者』はもちろん楽しかったし、『RESET』は会場のボルテージが高まる感じが最高だったし、『手をつなぎながら』はSKEオタとしてもかなり良かった。そして今回の『シアターの女神』は劇場公演というものを本当の意味で知れた公演となった。岩立沙穂さんには大変に感謝しております。

 

 

P.S.11月11日(日)の『SKEフェスティバル』公演に当選したのですが行こうか迷っている & 行けるか怪しい今日この頃。

 

 

すべてが詰まっていた1027サヤソニ

 

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2018.10.27(土)

SAYAKA SONIC 〜さやか、ささやか、さよなら、さやか〜

@万博記念公園 東の広場

 

 

 

 前日のSTUより先にこちらが決まっていたので交通手段の再手配がやや面倒だったが広島から新大阪まで新幹線ではるばるやって来た。実は大阪も人生初なのでエスカレーターの光景には違和感を覚えてしまった。

 

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(美味しゅうございました)

 

 NMBの大箱も野外ライブも初めてだったのでオタクのノリなど探り探りなところはあったけれど、自分でも驚いたがセトリの曲はすべて知っていたので全体的には問題なく楽しめた。セトリは以下参照。

 

 

 しっかし広かったなぁ。本編終盤、モニターを見るとさや姉はトロッコに乗っているのにどこにいるかすぐにはわからないくらいには広かった。物販でオペラグラスを売るだけはある。

 

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(overture直後。ここからさや姉が長い花道を1人で闊歩してコンサートが始まった)

 

 キャパは5万と聞いていたが客席の作り方を見る限り入ったのは3万くらいだと思う。オールスタンディングという理由で見送った人もなかにはいるんじゃないかな。会場外にて持参した椅子に座って待っている人もいて、このときに「やっぱりここってただの公園なんだな」と思った。もちろんこの3万という数字はディスりに使いたいのではなく、アイドル界もかなりシュリンクが進んでいるのだと感じざるを得ない数字だと思った。2日間で7.5万人を豊スタに集めた松井玲奈を比較の対象にして山本を貶すような意見もあったがそれは筋違いである。

 

 今回、仕事の関係で来られなかった福本愛菜さん以外は1期生が全員揃った。個人的には「なにわなでしこ」でのあいにゃんが結構好きだったので残念といえば残念だが。

 

 ただ、ここで感じたのは、NMB48は良くも悪くも1期生が強いな、と。

 

 さや姉の隣にいて食われないのってみるきーだけなんだよね。「僕はいない」の冒頭をさや姉がソロで歌ったときにやっぱりなんか違和感があって。その前がたんななの映像出演と見せかけた生出演からの太宰治だったこともあってみるきー出演に期待してしまい、それが現実となったときの歓声はこの日一番くらいのものだったと思う。

 

 また私の最初の涙ポイントは現役1期生4人による「友達」だった。3人がさや姉への思いをそれぞれ伝えていたときに自然と瞳に溢れるものがあったしライブ全編を通して吉田朱里さんの印象がガラリと変わった(特に最後のアレ)。

 

 途中泣きすぎて隣の方に心配されてしまうほどだったのだが、最後は涙のコンサートという感じではなく、笑顔に包まれた感じで幕を閉じたのではないか、と思う。これがNMBらしさなのかなと。残されたメンバーのグダグダさだったり、「僕だって泣いちゃうよ」のMVで挑戦した「NMB」の人文字もどこか不格好で愛おしかった。

 

 まだ空も明るい頃はコールも小さくてメンバーによる煽りが少々哀れにさえ思えてしまったのだけど、ライブが進むにつれて一体感が生まれてきて、本編後の「さやかコール」と青一色の景色は最高の瞬間だったと思う。

 

 残されたNMB48のメンバーは間違いなくここからが勝負だろう。近くでは吉本坂46が台頭してきたし、意外とSTU48に流れるオタも少なくないそうだ。私はというとこのコンサートに参戦してNMBへの興味も出てきたので動向を静観していきたいところである。もしかしたら静観ではなく握手など通うときがくるかもしれないがそれはそれで良い。

 

 私が経験した卒業コンサートのなかでは間違いなく一番素晴らしいコンサートだった。

 

 8年間お疲れ様でした。そしてこれからの活動もささやかながら応援させていただきます。

 

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初めての星

初めての星

 

 

 

ゆみりん生誕祭にて初の広島遠征。

 

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2018.10.26(金)

STU48 陸上公演 〜出航準備中!〜

瀧野由美子 生誕祭

@広島ゲバントホール

 

 

 

 人生初の広島だった。成田から広島まで飛び、原爆ドーム広島平和記念資料館を訪れてから会場に向かった。ここをゆっくり見たかったのだが修学旅行のキッズたちがたくさんいたのでとっとと退散してオタクの我に返った。

 


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(昼と夜で趣も違ってくる)

 

 物販に並んでいるときに地元のヲタクと話をすることができ、そこで言われたのはやはり「握手が恵まれていて良いなあ」ということだった。加えて今夏のSTUはSUMMER STATIONやTIFにも出演したし、都内の大学の学祭にも登場していて、最近の関東志向の強さを嘆いておられた。

 

 それでもこっちとしては本拠地在住ってなんか羨ましいところはあるんだよね。「船ができたらまた変わるのでは?」と持ちかけると、彼は笑いながら「できないよ」とバッサリ。うん、ここだけは共通認識のようだった。

 

 で、この日の主役のゆみりんこと瀧野由美子さん。もともとみーおん一筋だった僕だが、今夏のSTU48出張公演にたまたま当選かつ最前で、気づいたらゆみりん推しになっていた。推し変ではなく推し増しというやつだ。

 

 それを受けて握手も行くようになって、チャリティーコンサート@東京も参戦してここでもしっかりレスをもらった。まだ覚えてもらえてるかはわからないラインだけどやはり生誕祭には行きたかったので応募。そして当選することができた。

 

 そういう感じなわけで、指原がいた頃なんかのSTUは当時まったく知らなかったけれど、キャリアが浅いのもあってか容易に瀬戸内どっぷりという体たらくにまで至れてしまった。それに現在僕の推しメンは横断的に3人いるのだが、3人とも推そうと決めたときは名前くらいしか知らない状態だったので、予備知識の量はあまり関係ないのだなと。

 

 今回1階立見席での当選だったのだが、どこかの劇場と違って死角になるようなものはなく、キャパも狭いので全体を常に観ることができた。客席とステージの高さにそこまで差がなかったのでもしかしたらこちらのほうが当たりかもしれないとまで思ったし、サイリウムやうちわを目一杯高く上げられるという利点もある。また、2階席は中央・左・右と分かれてU字型になっていて、左右席は平面的に見ればステージとかなり近く、全体を俯瞰で見られるこちらも悪くはないと思った。

 

 公演のセトリは今年の出張公演とアンコール以外は同じだった。けれどハコもメンバーも観る位置もあのときとは違うし、僕の知識量に大きな変化があるという点と成長真っ只中のグループだという点でもしっかり楽しかった。

 

 

 石田千穂ちゃんがマジムリの舞台ということで今回入った門田桃奈ちゃん。今回の陸上公演でも出演メンバーはほぼ固定でなかなかチャンスが回ってこないメンバーがいることは間違いなくて、彼女からも緊張が伝わってきたけれど、選抜メンバーや観客側も適度にMCを振ったりしていてとても良かった。

 

 対して、岡田奈々船長のポジションに入っていた沖侑果ちゃんは東京以外の出張公演ではよく出ていたので慣れている感じはあった。僕は岡田奈々のいないSTUのパフォーマンスを生で観るのは初めてだったけれど、地元の方々は正反対なのだということも改めて理解した。

 

 このセトリで好きなのは実は「Darkness」だったりして、磯貝・門脇といったダンスメンがより一層際立っているのは出張公演のときにすでに感じていたけれど、後方からでもそれはビンビン伝わってくるというのを再確認。ステージが狭いので後列は窮屈そうにしていて、そのぶん前列のメンバーの見えやすさはあったかもしれない。

 

 MCの自己紹介も、新宿のチャリコンのときは「私が◯◯って言ったら△△って言ってください」のような振りがあったのだが今回はいきなりキャッチフレーズからはじまっていたので、地元の浸透は比較的深いのかなということと彼女たちの少なくない自信を垣間見た。

 

 ユニットはやはり「誰かがいつか 好きだと言ってくれる日まで」が良かった。これまではなぁゆみの尊さを存分に感じていたこの曲だったが、沖ちゃんが入るとかわいらしく感じられた。

 

 MCをはさんで「STU参上!」からさらにエンジンがかかり、「ペダルと車輪と来た道と」でアツいまま本編をバシッと閉じる。立つ鳥跡を濁さずといったところか。アンコールあるけど!

 

 セトリは同じという情報は得ていたけど、さすがにアンコールで出張公演のように夏曲メドレーはやらないだろうと思って初日の様子をファミ劇でちょこっと覗いてみたら「前しか向かねえ」のイントロが聞こえてきたので安心した。同時にスマホを閉じ、以降は当日の楽しみにとっておいた。

 

 アンコール1曲目「前しか向かねえ」、2曲目「LOVE TRIP」ときて、3曲目「センチメンタルトレイン」が流れた瞬間からどういうわけか涙が止まらなかった。センターには瀧野由美子がいた。これだ!と思った。彼女のあのイントロでの表情やダンス、仕草は今まで見てきたすべての16人フォーメーションのセントレを凌駕していたと思う。あまり聴いてなかったのでよく知らなかったが、この曲はライブだとかなり良い味を出すのだなとしみじみ思った。

 

 最後はやっぱり「瀬戸内の声」で、メンバーの呼びかけがなくてもいつのまにか会場全員で歌っていた。いつかも言った気がするがこの曲は「47の素敵な街へ」のような立ち位置になりそうな予感。

 

 生誕セレモニー含め旅の疲れも忘れて盛り上がれて、非常に満足できる公演だった。お見送りが早足でゆみりんに出席確認できたか微妙なのが悔やまれる点ではあるが。

 

 今年に入って現場色が割と強くなってきて思うのは、モチベーションが無意識的に声に表れるということ。今までは半ば惰性でMIXなど打っていたが、先日のSTU48チャリティーコンサートでは自然と大声が出ていた。今回も今回で終始ゆみりんコールに必死だった。

 

 少し残念に思ったのは「夢力」でサイリウムを紫にするという指示が生誕委員から出ていたのに色がまばらだったところかな。やっぱり僕の中で栄の価値観は根強いものがあるんだなと。

 

 前回の記事「映画『アイドル』を観た - 虚心坦懐48」で「あちら」と「こちら」の話をした。今回でいうと生誕委員の方は「こちら」であり「あちら」である存在といえる。それだけでなく、オタクにもコールを先導する人やコールを考案する人はある意味「あちら」といってもいい。

 

 何が言いたいかというと、両者の倒錯やフィードバックのしやすさのあまり「対立」を生む可能性があるということだ。

 

 具体例に落とし込むと、STUのライブは行くたびにコールが少しずつ変わっていってる印象を受ける。今回は特にガチ恋口上が聞けてしまった。これを是とするか非とするかは個人の自由ではあるが、これって「あちら」を理解しているか否かが問われているようなもので、「あちら」への理解がないと「こちら」にはなりきれないといわんばかりの風潮すら感じてしまう。

 

 個人的にはガチ恋口上は下品だと思うし、コールに関しては「MIX → 歌い出し」という流れをつなぐ一瞬だけに現れる写実的な躍動感のようなものに心を奪われるのであって、「はいせーの」などといった作られた一体感は必要ないと思っている。

 

 でも、それへの嫌悪感をあからさまに出したりはしない。「分断」へのささやかな抗いとしては十分だと思う。

 

 

 劇場は当分できないとして(←)、2ndシングルの発売日が決まり、以降の陸上公演や出張公演の表現の幅が広がったことになる。もちろん楽しみではあるのだが、「非選抜劇場メンバー」が存在しえないこの現状では今回のようなキャスティングに批判の声が聞こえるのは必至である。選抜総選挙でランクインした瀧野由美子さんや石田千穂さんは良いとしても、他のメンバーのチャンスは平等に与えられてほしい。

 

 そんなことを考えながらゲバントホールから10分ほど歩いたところにある宿で眠った。

 

 

 新曲の予約は夏から始まっている...。

 

 

 

映画『アイドル』を観た

 

 小畑優奈さんと菅原茉椰さんの影響で何年かぶりにSKEに戻ってきたので観ておこうと思い、舞台挨拶のある回を申し込んで当選。お二方がいる舞台挨拶に行けたら一番良かったのだけど関東ではそれは叶わなかった。しかし僕の参加した竹内彩姫・倉島杏実・斉藤真木子の回は推しこそいなかったが充実していた。この日は幕張メッセで握手会も行われており、そこで感想戦を繰り広げた方も少なくないだろう。

 

 上映前に読んでいたパンフレットに「私にとってアイドルとは...」という項目があって、なかでも印象深かったのが大芝りんかさんの回答だった。

 

大芝りんか

アイドルはwinwinだと思います!人に笑顔や全力な姿で元気を与えられたり、逆に自分も応援をしてもらって元気をもらえたり、お互いが幸せになれると思います!目標は誰よりも元気を与えられるアイドルです!

 

  単純に“winwin”という表現に新鮮さを感じただけなのかもしれないが、この文言からはよくある「ファンへの感謝の気持ち」に加えて「ファンを信頼する気持ち」が僕には強く伝わってきた。これに関連して、1ヶ月ほど前に見たJpopRocksの野澤玲奈インタビューを引用する。

 

JPR:

What is the most important trait to have to be an AKB member?

AKB48のメンバーになるのに一番重要な特性は何ですか?

 

Rena:

Actually, you don’t really need anything because the fans really help you. And that’s the strongest point, but I think an important trait to have is to keep believing in who’s supporting you. Like, keeping the connection; remembering that if they’re not there, you won’t be here. Is it a trait? It’s a way of thinking I guess. I think that’s probably the only thing you need, because you can be anything here. You can do anything.

実はなにもいらないんですよ、ファンの皆さんが助けてくれるから。一番大切なのは、サポートしてくれるファンを信じること。ファンがいなければ私達は存在しないことを忘れない。それが特性になるのかな。

Rena Nozawa — JpopRocks

 

 アイドル側からこう言われてしまうと少々変な感じはするが、これってオタク側にも同じことがいえる気がする。オタクになるのに一番重要な特性は「推しを信じる」こと。あとは推しが助けてくれる。まあ、これがなかなかできないからオタクは軽率に悩んでしまうのだけれど、これができて初めて“winwin”なのかなと、思ったりした。

 

 映画本編ならびに舞台挨拶で感じたのはあらゆる意味での「近さ」だった。あの場の物理的な距離はもちろんのこと、アイドルとオタク、作る側と観る側、発信者と受信者、すこし曖昧にいうと「あちら」と「こちら」の距離の近さだ。

 

 「好きなことで生きていく」という文句さえ貼られているYouTuberという職種はあるにせよ、基本的にはこの境目がなくなるようなことはないだろうと思っている。しかしながらSNSの普及などによって「こちら」が「あちら」に発信しやすくなっているのも確かである。また、本作品の監督である竹中優介氏はパンフレットに「気づけばファンの皆さんと同様に一生懸命な“アイドル”たちを応援していました」と綴っていて、これは彼も「こちら」といえることの証左なのである。

 

 つまりは、あらゆる「あちら」と「こちら」がさまざまなきっかけで生まれ、ときにはそれが倒錯しうるということであり、またそれがおもしろさだったりするのだと思うし、都度引かれる境界線が数多のコミュニティを生んでいるのだと思う。48グループはこのようなドキュメンタリー映画や握手会などの接触イベントでの距離の「近さ」が売りではあるが、境界の線引きはされていると思っている。

 

 本作品は「アイドルとは何か」を追求しているが答えは出ていない。もしかしたらないのかもしれないし、「こちら」側の僕たちにはわからないことかもしれない。それは本作品の主人公SKE48が10周年を迎え、これがゴールではないとハッパをかける意味も込もっているのか作品自体もどこか中途半端に終わった感はあった。

 

 でも、それで良いのだと思う。結局のところアイドルがファンを信じ、オタクが推しを信じてさえいれば互いが互いを助けるのだから。そこだけは分断されていないはずだ。互いの信頼で結ばれた糸の「距離」の中点あたりがまさしく“winwin”なのだと思う。

 

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(ありがとうございました)

 

 

 

 

 

舞台版「マジムリ学園」【10.19@日本青年館ホール/ゲスト : 瀧野由美子】

 

*多少のネタバレがありますがゲストシーンだけなので本編にはさほど影響しないと思います*

 

 彼女たちを舞台で見るのは初めてだった。AKBINGO!で演技の企画があってそこで向井地美音が高評価だった記憶があるが、舞台での演技はまた違ってくる。なのでメンバーの新たな一面が見られるかもしれないと楽しみだったし、私自身高校で演劇部に所属していたので多少の“眼”はあると信じて見守っていた。

 

 ところでこの日のAKB劇場は岡部チームA「目撃者」公演が行われるようだが、小栗・向井地・岡部・横山を欠いている。大丈夫か...?

 

 初日であるこの日を選んだ理由は、推しメンである瀧野由美子がゲスト出演する回だったからに尽きる。もう一回くらいどこかの回を観たい気持ちもあったがお財布にそれを拒まれた。

 

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(数ある権利の中しっかりとSTU48Mobile会員枠を選択)

 

 席は1階上手寄りの後方。まわりの方々はクソ席だと嘆いておられたが私は別にそうは思わなかった。舞台、ひいては照明などをしっかり観るにはかなり良い席だったと思う。たしかに終演後のミニライブの撮影可能タイムを考えれば最前が良いのかもしれないが、目的を履き違えていないか?観劇における最前は個人的にはあまりメリットはないと思っている。私のオススメは最前は最前でも2階の最前かな。

 

 物販目当てではないが開演の2時間前には会場にいた。私としてはさっさと席に着いてパンフレットなどを眺めて舞台の最終予習をして心を落ち着けたいのだ。開演間際に入ると席によっては人を立たせてしまったりと忙しなくなってしまう。そういう思いはなるべくしたくないのでまずは自分から、ってね。

 

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(ロビーにて)

 

 これは事実だが、劇中のスマホ操作や途中入場はチラホラと見受けられた。こういう行為って集中力を切らすんですよね。途中入場になってしまった都合には少しくらい同情するがスマホはちょっとねえ。

 

 そんなこんなでイヤな気持ちで幕が上がったが、彼女たちに一切の非はないので楽しんで観られた。

 

 「舞台版」と銘打たれているように、ドラマを観ていなくても話が通るような脚本にはなっていた。まあそれゆえドラマを観ている者にはくどいと感じる説明が序盤に多かったのだが。

 

 岡部麟推し(諸説あり)の友人が彼女のモバメを購読しており、「麟ちゃん稽古大変そう」と言っていて、私が購読している向井地美音のメールからはそこまでのものを感じなかったので不思議な感じはしていたのだが、舞台を観て納得できたような気がする。ドラマでは岡部麟演じるヒナがナレーターを兼ねており、その設定は舞台でも生きていたのだ。その分台詞の量、立ち位置、デハケのタイミングなど覚えることが多くなってしまったのだろう。

 

 キャラクターでいうと向井地美音演じるバラ、横山由依演じるエロ先生がドラマと少しだけ違う気がした。ん?エロ先生は少しどころではないか...?

 

 また、舞台版で新たに加わった親衛隊の2人や荒地のメンバーについても概ね違和感なく進行していったと思う。でも卍はどこ行ったんだよって感じはドラマ観てるとしちゃうよね。

 

 ゲストの瀧野由美子氏は何役だったかというと「瀧野由美子」役でしたね。スミレの「なんか卍に似てない?」という台詞には笑わされた。ここのシーンは完全アドリブなのかな?「華組に相談しに来たアイドル」という設定で、「憧れている先輩になかなか会えない」という悩みを持ってきたのだ。最も笑いと拍手が起こったのはスミレの「運営に言って早く船作ってもらいなよ!」だった。激しく同感。ゆみりんの演技もドラマのときよりスキルアップされていたのを感じられて良かった良かった。

 

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(初舞台、お疲れ様でした)

 

 また、エロ先生から「馬路須加女学園」という言葉が出たり、ツヴァイたんの意外なシーンがあったり、林ちゃんがおいしいところで笑い持ってくし、笑いの部分も要所要所に用意されてあった。

 

 ところでこの舞台のジャンルはどこに属するのだろう、とふと考えた。アドリブのトークもあり、途中にダンスパフォーマンスもあり、それもセットチェンジのつなぎという役割をしているところと、ミュージカル的にそのままストーリーとして生きているところがあった。もちろん殺陣のシーンもあった。

 

 殺陣といってもSEを挿入するありがちなやつですけどね...。そこにも使うんかいってところは何ヶ所かあったな。個人的にはSEとか語りとかなくても話がすっとわかるというのがうまい脚本であり演出であると思っている。

 

 殴られて倒れるシーンは私も高2の終わりにやったことがあり、これがまたかなりの自信作である。ちなみにSEの挿入は行っていないはずだ。照明と音響と身体で表現した。これを読んだリア友にはぜひ見せたい。

 

 うーん、全体的に思ったのは「喋りすぎ」ということでしょうか...。いやまあ2時間に収めることを考えると仕方ないといえば仕方ないんですけどね。ヤンキー事情はわかりかねるがたとえば「お前はなぜ戦う?」と問われれば「私は昔〜」より「お前には関係ない」のがしっくりくる気がするんですよね…

 

 冒頭に述べた「新たな一面」という視点だと山内瑞葵ちゃん、上手すぎる。発声が1人だけ全然違くて舞台慣れしている感じがした。ドラマでは気付かなかったのでやっぱり舞台来て良かったなあと。

 

 あとは福岡聖菜ちゃん。良い意味でハマり役がなく、今回のゾンビだって見事にこなすし、違うところではポプテピピックだってやってのけてしまう。本編後のミニライブで見せてくれたゾンビの笑顔でギャップにやられてしまった。衣装は同じでも表情だけで人をも変えられるのだなと、役者って何にでもなれるんだなと、改めて思わされた。

 

 本編が終わり、“皆さんお待ちかねの”ミニライブである(岡部麟ちゃんがマジでそう言った。俺はアイロニーを感じたね)。「言い訳Maybe」(撮影可能)と「マジスカロックンロール」の2曲。クソ席呼ばわりされていたこちらの方にも髙橋彩音ちゃん、福岡聖菜ちゃんが来てくれて目線を頂戴し、しっかり動画に収めた。正直撮影タイムは苦手なのだけど、お2人のおかげで楽しめたと思う。

 

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(ありがとう!!!!)

 

 退場のお見送りは例によってゆみりんのアザージャケットを装備。しっかり指差してくれました。一言くらい話せるかなと期待してたけれど、劇場のロビーなのでワイワイガヤガヤしていて会話は少々キツそうだった。それでも指差してくれただけで大満足ですよ。モバメに「知ってる顔が沢山あった」とあったが、私はそのなかに入れているのかな...?お見送り、愛理とまーやんのときはしっかり話せたけどあれは2人だけだったからだなと再認識。

 

 ところでこのブログ、完全にオタク化すると決める前は日常のことや演劇のことなども書いていて、そこで私がどんな演劇を作ろうと思っているかを一度書いたことがある。それは、幕が下りたら思わず「すげえ...」と漏れてしまうような演劇である。演劇というのは一度観たらそれで終わりなことがほとんどであるので細部までしっかり伝えようというこだわりは全くないわけではないがほぼ捨てた。この記事も書こうと思えばいくらでも細かく詳しく書ける自信はあるが、ブログのために観劇しているわけではないし、ブログのためにメモなど取りながら観劇するのはあまり好きではない。だから審査員とかいうお仕事、本当に可哀相だと思う。

 

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(これがベストだと思っている)

 

 私は一応ある小劇団の主宰をしているのだが、団員諸君はみなこの気概でやってくれていると思う。演者も裏方もだ。もちろんそれは細部を蔑ろにしろというわけではない。こだわりはたしかにある。あるのだが、それは「ここどうだった?」と訊ねるものでもない。幕が上がればすべては観る側の解釈に委ねられる。その解釈だって人それぞれで良いと思う。私が尊敬する作詞家のAZUKI七さんも「歌詞の解釈は好きにしてもらったらいい」「正解の解釈はない」「詞は聴く人がいて初めて曲が完成する」と言っていて、まったく同意見である。

 

 なぜこの話をしようと思ったかというと、同意見のメンバーがいたことがうれしかったからだ。

 

 

 

【総括】

せいちゃんとめぐの株が爆上がりした。