初ミーグリを終えて

 日向坂46 5th「君しか勝たん」発売記念オンラインミート&グリートを終え、推しメンである松田好花さんと画面越しではあるが初めてお話しすることができた。日向坂の握手会(広義)に参加するのはこれが初めてだった(ひらがな時代に影山さんと握手したことはある)。何しろ僕が日向坂に興味を持ったのは2020年夏のことである。新参者もいいところだ。それにしても、第1次受付にして3枚応募して当選枚数が2枚という日向坂の現在の勢いたるや末恐ろしい。本記事ではミーグリに関連させつつ、僕の中で48と坂道のオタ活がどう棲み分けされているのかを整理しようと思う。

 まず書き手の立場を明確にしておくと、自分は現在秋元系列ではSKE48NMB48・日向坂46を主にウォッチしており、オンラインお話し会と握手会だったら間違いなく握手会のほうが良いという立場、広く言えば在宅派ではなく現場派である。この立場から以下の文章は展開される。

 そもそも48と坂道の握手会の違いを超ウルトラ乱暴に言ってしまうと「入場までの時間が2時間か2分か」の違いである。どっちがどっちなんて言うまでもない。そういえば、ひろゆきがMCに抜擢されたAKBの新番組のタイトルが、今まで抱えていた何かが振り切れたように強い主張をしている。現在の僕は推しメンのためとはいえ2時間以上も並ぶ気力も体力もない。それに「48の1枚は坂道の3枚」とよく言われてきた。単純にコスパが悪い。悪すぎる。まあ乃木坂一筋だった頃の僕(2015〜16)には並ばないという選択肢はなかったが、48の握手会の快適さを知ってしまったある日、「坂道の握手会」ではなく「坂道」ごとモチベーションが崩れ去ってしまった。つまりは、48と坂道を同時に推すということを、最近まで僕は感覚的に不可能だと決めつけていたのだ。

 そもそも48と坂道ではビジュアルの系統が違うように思う。「乃木坂はクラスで一番かわいい子の集まりで、AKBは5〜6番目の集まり」と誰かが形容していた。そしてこれは本当に僕の感覚による体験に過ぎないが、AKBにモチベをやると乃木坂のメンバーはさほどかわいいと思わなくなるし、逆もまた然りである。「『好き』の反対は『無関心』」という文句には好例ではないだろうか。

 以上のようなことから、同じアイドルを応援するなら、現場派としては坂道より48のほうが楽しめると判断し、モチベーションがどうこうというよりは、あるとき僕は坂道を切り捨てた。乃木坂は2期までしかわからないし、欅坂は平手さんの笑顔が素敵だった頃しか知らないし、ひらがなけやき...? あ、日向坂ってひらがなけやきのことなの!? といった具合であった。

 そんな僕が冒頭あるように今は日向坂にも傾倒しているのは、ドキュメンタリー映画がきっかけである。友人から勧められたために観に行き、予想外にハマってしまったのだ。映画観賞後、「ひらがな推し」と「日向坂で会いましょう」を全て視聴し、推しメンを松田好花さんに決めた。しかし現場に行く気は起きなかった(そもそもコロナ禍だが)。握手券だって1枚取れれば万々歳なグループの握手会に、金さえあれば券なんていくらでも積めるグループにふだん通っている身としてはどうにも行く気にはなれない。推しメンができ、一度話してみたいという思いはあるにせよ、だ。

 この、僕のなかの48と坂道の感覚的な違い(を無理やりシステムやビジュアルに原因を求めて処理した何か)を言語化できるようになったのは、日向坂と同時期に公開された欅坂のドキュメンタリー映画を観てからだった。なぜ観たのかはよく覚えていない。欅坂といえば激しいダンスが目を引く。映画でも当然ライブの映像が使われているが、これを映画館で観た瞬間に、欅坂、ひいては坂道の楽しみ方を知れた気がしたのだ。アリーナ席でメンバーと一体になってライブを盛り上げるのももちろん楽しいのだけど、こと坂道においては、映画館でのライブビューイングだったりDVDを見返したりして、一人一人の表情がはっきりと確認できる位置からじっくり観るという楽しみ方ができると思った。繰り返すが48オタとしての僕は、断然現場派である。劇場公演なんてのはその最たる例で、物理的な距離感が違う。劇場の最前に座ればメンバーの香水の匂いがするし、汗だって飛んでくる。しかし坂道には劇場公演がないし、人が多くて坂道現場を回避していた僕にとって、現場派でありながら現場に行かずとも楽しめる方法を見出せたのは大きい。

 以前の僕は、同じアイドルという括りで、同じプロデューサーということ、それゆえに握手会やライブのレギュレーションもほとんど変わらないことを口実に、48と坂道を同じカテゴリーに乱暴に突っ込んでいたのだ。それに気付いたいまの僕は、坂道を、アイドルはアイドルでもイメージ的には一昔前のアイドルという位置においた。テレビの中で輝いていて、僕たちにとってはリアルでは決して交わることのない存在であることにした。

 ならミーグリに参加したのは矛盾ではないかといわれれば、こればかりは何も言えない。しかしこの一回限りにするつもりだ。別に推しメンの対応に不満があったわけではない。素敵な30秒間だった。まあでも言ってしまえばお試しのような感じで推しメンだけ買っただけだし、いまの僕の決め事にしたがうと日向坂46というグループは気軽に会える存在ではないために、NMBで慣れているはずのオンラインお話し会も、推しメンが画面に現れた際に、どこか変な感じがしてしまったのだ。それに、推しメン補正もあってか松田好花さんは大丈夫だったが、48のノリで気になる日向坂メンバーの握手券を取ったときに、いまの僕は日向坂46を“崇高”とでもいえるようなところに位置付けているため、いざ話してみて期待外れというかコレジャナイ感を感じてしまったときが怖いとも思ってしまう。お試しなんて気軽な感覚で握手に行ってはいけない気がするのである。名前を出して申し訳ないがそういう意味ではやはりKAWADAさんなんかはひなあいを観て楽しむに留めておくのが僕にとっては正解な気がするのだ。

コロナ禍の現場を振り返って

 だんだんと現場が増えていった今日この頃ではあるが、ガースーのせいなのか冬のせいなのかGoToのせいなのか、ここ最近は感染者数も増える一方であり、NGT48劇場は再び新潟県民限定での開催に戻した。ワタクシ(千葉県在住)はというと、10月には大阪城ホールにてNMB48の10周年ライブ・次世代コンサート・吉田朱里卒業コンサートを、11月にはNMB48「告白の空砲」公演を、12月にはNMB48「泉綾乃生誕祭」や櫻坂46のデビューカウントダウンライブ(こちらは無観客であるが、映画館にて中継が行われた)といった現場に赴いてきた。外出自粛のストレスなどもあって現場に行けることそのものはありがたいのだが、やっぱり物足りなさはついて回るものだと思う。声が出せないライブに行く意味はあるのかと思ったりもした。そもそもライブアイドルというのは、アイドルとヲタクが共同作業的に規模を拡大させていくビジネスモデルであり、そこで自然発生的に生まれる数多なコミュニティを俗に「ストーリー」なんて言葉で盛り上げていくものだと思う。すなわち現在は「アイドル×ヲタク」の基盤が成り立っていない状況であって、だったら今は大人しくDMM配信を観て我慢するのがベターなのかもしれない。

 しかしながら、12月16日(水)に観に行ったSKE48 Team E「SKEフェスティバル」公演は、行って良かったと思えるものであった。あらかじめ言っておくとこれは先述したNMB48や櫻坂46を貶す意図では記述していない。そういえば「知らない」と「嫌い」は近い感情だと誰かが言っていたのを思い出した。ということは僕はまだNMBや櫻坂の良さを完全に享受しきれていない、いわば「好き」度が追いついていないということなのだと思うし、それはヲタクの不徳の致すところであるので精進していくところだ。推しメンの卒業に伴い今年の5月以降ずっと「難波誰推し旅」をしてきた手前、このタイミングでSKE劇場に入れてリフレッシュできたという意味でも良かったし、声が出せなくたってアイドルとヲタクが築いてきた基盤はそう簡単に瓦解しないだろうとある意味安心できた部分もあった。それは僕が一番通ってきたSKE劇場だから感じることができたのだと思う。開演前に諸注意を拡声器で述べるあのお兄さんに実家のようなあたたかささえ感じる。今はさらに欲が出てきており、もう一人の推しメンにも会って2020年を締め括りたいと思っているが、確率的にも厳しいだろうし、さすがに自粛ムードに便乗することになるのだと思う。

 さて、公演の話をしよう。受付前に問診票を書いたり、フェイスシールドをしたりといつもと違う作業を経て、決められた席に座った。この時点ですでに泣きそうだった。正直なところモチベーションでいうとNMB寄りであり、SKEは有観客に踏み出すのがNMBより遅かったし、チケセンを採用しなくなって、さらには公演申込がファンクラブ会員限定となって僕のなかでSKEはどこか遠いところにいたが、そんなSKE劇場に帰ってきたぞという思いが溢れていた。あの滑舌で噛みまくりの熊崎晴香さんの影アナを聞いているだけでもう最高な空間だった。ただ申し訳ない、少なくとも頭4曲は茉椰さんしか見えなかった。見渡した感じだと緑サイが私含め2人だったので致死量のレスが飛んでくるのだ。さらに、だ。前列の3人が並んで赤/紫サイ、そして「SUNNY AUGUST」と書かれたTシャツという出で立ちで、この時点で私の知識不足もあり彼らが誰推しなのかはわからなかったが、なんのことはない。間違いなく緑サイを振っている私の方向に「謎に」レスを送り続ける熊さん·····。もう一人の茉椰さん推しの方は私と離れていたので良いが、3人並ばれるとレスは奪い合いとなるのだろう。私はというと、それらを全て私へのレスだと信じて疑っていないのでとても良い気分であった。茉椰さんしか見えなかった頭4曲もきっとレスの嵐だったと推察する。観客が少ないメリットもなくはないな、と(笑)

 別に爆レスがあったからヨイショするわけではないが、熊崎晴香さんのセンターはとても映えることを知った。これまで僕が生で観たことあったのは須田センターと菅原センターの2つだったが、それを踏まえて熊崎センターが好みだった。須田さんは先頭に立って背中で見せるセンター、茉椰さんは足元固めて全員が引き立つセンターだと思っていて、熊さんはその両方の道を行っているのだけどそこにオリジナリティとしてメンバーとのアイコンタクトの上手さがあると思った。これでもかってくらいに全員と絡みに行ってそこに鎌田さんやどんちゃんが乗っかって行ってひとつの場が生まれていくその過程の作り方が彼女は抜群に上手かったのだ。おそらく支配人譲りなのだろうと思ったりしたが、これは6期生という絶妙なポジションにいる彼女だからなし得る業でもあるのだ。6期生ゼロポジにてたしか彼女は「Eの顔にならなきゃな」なんて言っていたが、今は間違いなくそこに達していると思った。個人的には次作シングルセンターの最有力だと思っている。きっと彼女とて何年も虎視淡々と睨みをきかせている場所だろう。

 今年の茉椰さんの生誕祭のお見送りで遊んでくれたさとかほの握手券を公演後にポチった“あの”感覚で熊さんの握手券を今すぐにでもポチりたい。どうやら劇場公演は“静かに”ぶち上がることができるが、こればっかりはどうにもならない。無念。

書きながら“あの日”を振り返る

 “あの日”から2年経ったということで何か書いてみることにした。“あの日”は昼夜とも向井地美音推し席にいた。昨年や今年もしこのイベントが開催されていたとしたら...どこの席にいただろうか。

 昼のグループコンサートは、各グループをそれなりに知っている人間はいろいろな楽しみ方ができると感じた。他方、一つのグループに傾倒している人間は知らない曲ばかりで、その場にいるのにアウェイ感を引き立たせてしまうような演出であることも間違いではなかったと思う。いや、ナゴヤドームは野球場なのでアウェイ感でなくビジター感というべきか。それはさておき、たしかに曲ごとの温度差はあの場で感じていた。DD席だとまた違ったのだろうが。僕は当時もどちらかといえば48グループにおいては横断型のオタクであったので、「結晶」にも沸くし、「兆し」にだって沸いた。「大人列車」を撮影タイムに持ってくる勿体無さに憤りを覚えたりもした。そしてそれらはすべて浮いた。

 そういう意味で僕はあのコンサートを楽しめた側のオタクなので、当時いわれた松井珠理奈の数々の行為はコンサートの雰囲気を壊しうるイヤなものという認識でしかなかった。実際オープニングアクトの1曲目冒頭で「来るの遅いよ」なんて言うのは褒められるものではなかったと思うし、あの日の彼女はどう見てもどこかおかしかったと思う。ところが、同伴してくれたSKEオタの彼は僕ほどそれを感じていない様子であった。日頃応援しているという贔屓目があるのは当然ではあるが、逆にその贔屓目があることで感じ方がこうも違うものかと思わされた。元々は僕もSKEオタだったのだが、ここらへんの時期はAKB(と若干のHKT)にもっぱら傾倒していたので、だからこそギャップを感じやすかったのだと思う。そのギャップがこの日は悪い方向へ目立ってしまったということである。

 このように決して明るくはない気持ちではあったが、偶然にも夜の開票イベントにて僕がSKEに戻るきっかけを与えてくれた第29位のメンバーがいた。だから2018年〜2019年はSKE48劇場に多く通った。ゆななの卒業発表に居合わせたりもした。映画『アイドル』だって舞台挨拶ありのものを観た。関東ツアーも参戦したし、初めて握手会で遠征もした。

 こうして“あの日”に感じたギャップを少しずつ埋めていった今は、あのときの僕らの感情のズレのわけがわかるような気がしている。さっき僕は“あの日”の自分のポジションを「あのコンサートを楽しめた側」と書いた。この書き方だと当然その対極にあたる「あのコンサートを楽しめなかった側」が存在するはずだが、その最たる人物こそ松井珠理奈だったのではないか、と思っている。映画『アイドル』を観て、いわれてみればあのグループコンサートにSKEの曲は少なかったと気づいた。地元名古屋での開催、1位を期待されるプレッシャー、1期生との約束。そういったものが自身を追い込む要因となって、結果的にあのような形で本番出てしまったのだのだと思う。今映像を見返してみてもあれはもはや狂気だった。

 自身のスピーチで松井珠理奈は「みんな寂しそう」「メンバーの寂しい姿を見たくない」と言っていた。総監督(当時)の横山由依STU48船長の岡田奈々をはじめ、グループを担ういわば上位層のメンバーのスピーチには「過去のAKBと比べて私たちは...」といったどこかネガティブな要素が含まれている傾向があったが、それらの現状否定的な発言を彼女は「今の48グループがいちばん最高です」という言葉でもって否定して宣言してみせた。丸3日寝ていないという彼女だもの、あの場で巧妙な嘘はつけなかっただろう。今の48グループを肯定したいという思いに偽りはなかったはずだ。全盛期から48グループを牽引してきた彼女からこの言葉が発せられたのはうれしいことだと思う。世間的には翳りゆく今の48グループを肯定しようとして、彼女はどこかおかしくなってしまったのだ。彼女にしてみれば寝ていなくてもキレキレのパフォーマンスを魅せるのがアイドルなのかもしれないが、寝ないと人はダメになることを教えてくれるアイドルもいたって良いではないか。実に現代的だ。

 以上の文章が、たまたま菅原茉椰に心奪われたオタクが立ち位置をSKE寄りに変えて松井擁護に回ったと読める人はそれはそれで良いが、あの場にいた一人の観客としてはやはり後味は良くなかったことに変わりはない。それでも、“あの日”のSKEオタはこういう見方をしていた人もいるのだということが伝われば良い。

つづき、埋めてみます。

 昨夏から割と難波にも行き出したものの、NMB48劇場のチーム公演を観るのが初めてだったので楽しみだった。なぜか1枚余っていた東京ー名古屋の新幹線乗車券を使って名古屋まで来て、菅原茉椰さんがツイートしてたラーメンを食らってから近鉄に乗り込み大富豪に2時間半明け暮れた。頻繁にトンネルに差し掛かって何度も途切れたりした。

 

 と、ここで下書きが終わっていた。いまは2020年5月11日。最後に劇場公演を観たのは2月25日のNMB48 Team N「N Pride」公演(この日以降、国内すべての48劇場において、観客を入れての公演は自粛となった)であり、最後の握手会は年を遡ってクリスマスイブの日である。上の数行は2月10日に行なわれたNMB48 Team M「誰かのために」公演 堀ノ内百香生誕祭に参加したレポ記事の冒頭も冒頭だ。何せまだ大阪に着いていないのだから。このときは帰るときに夜行バスを選んだせいもあってか以降1週間ダウンし、のちにインフルが発覚したりとバタバタしていたし、感染症の影響で握手会の延期が決まり始めていた頃で気持ち的にもやられていた。

 さて、このブログを開き、この下書きを見つけたことに関しては偶然以外に説明のしようがない。だからといって数ヶ月前の自分の文章の下に文字を連ねている現在、レポを書ききる気力も記憶もない。ではなぜ書いているか。単純である。ネタがあるからだ。弊ブログをお読みになるような諸氏には自明すぎるトピックではあるが、堀ノ内さんが卒業発表なさったのである。生誕祭のときにはその気配は(少なくとも僕には)微塵にも感じなかったが、23rdシングルの選抜発表にて彼女の名前がなかったことがまず僕を不安にさせた。6期生から初めてシングル選抜に抜擢された彼女が、今回新たに4名の6期生が選抜に加わったなかでそこにいないのはどう考えてもおかしい。数字的な側面でみても、握手が3部制の彼女が落選するのはおかしな話なのだ。それに加えて彼女、悔しいとか悲しいとかいう種の感情を露わにしなかったのである。同期の選抜入りを祝福したいと言っていて、これまで推してきた身としてそれが嘘ではないことはわかったがそれがまず最初に出てくるような子ではないと思ったのだ。ここでほぼ確信を得て、ある種の覚悟のようなものは持ち合わせていた。それに先立って(というのも変だが)彼女と同じチームMから明石奈津子さん、溝渕麻莉亜さんの卒業発表がSHOWROOMにてなされた。溝渕さんは結構好きなので後から情報を追うと、卒業公演はやるとのことで、これにはオタクは救われただろう、あくまでも一時的に、だが。そもそもある日の朝、溝渕さんが「今日SHOWROOMするから絶対観にきてね」という旨ツイートしていて、この時点でそうか·····という感じだったしそれに追い討ちをかけるように佐藤亜海さんが意味ありげなリプライを送っていた。こういう兆しは案外すぐにわかる。だから堀ノ内さんがSHOWROOMをすると言った日の夜は一切の情報をシャットアウトしていた。考え過ぎであってくれと願っていた。だが現実は思ったとおりとなった。配信自体は観るほうがつらいと思ったので観るつもりは今後もない。情報を追う限りでは生誕祭の時点ですでに卒業は決めていたそうで、これを聞いてどうにも推しメンが卒業するつらさ(しかも初めて)よりも懐疑心、あるいは猜疑心が勝ってしまっているのが悲しくある。生誕祭の時点で決めていたならなぜそこで発表しなかったのか、だとか、あの日のスピーチはどういう気持ちで繰り出された言葉なのか、とか、そういう思いを抱かざるを得ない。近頃では「おうち握手会」なるものを公式が投稿していて、彼女のものも存在するがよくもまあ「また会えたときは〜」などと言えたもんだなと正直思う。卒業するなとは言わないし、将来の夢のために卒業するならそれで良し。ただ、あなたのその背中にはたくさんのファンの夢が乗っていたこと、忘れていませんか?と、卒業コメントを読んでいて思ってしまった。なんというかこちらとしてはあまりにも「軽い」のだ。まあその「軽さ」が逆説的に僕をNMBオタクたらしめ続けていると思うとある意味では良かったのかもしれないが。

 ただこの「軽さ」の要因がすべて彼女自身にあるわけではきっとなくて、劇場での発表だったらこちらの受け取り方もまた違っただろうし、従来どおりの頻度で会いに行けていれば違った兆候の感じ方もできたかもしれない。「最後のお別れができないもどかしさやつらさ」という点では昨今の情勢に近いものがある。でも結局はそこで、推しが卒業発表した悲しみはどう変換したら良いかといえば卒業公演にて精いっぱい送り出そうというエネルギーである。その変換先が閉ざされてしまってはどうしようもない。彼女の場合、卒業公演をやるのかどうかすらわからないが、目処が立ったらそのときの気持ち次第では応募してみようかなと思う。それまで当面は山崎亜美瑠さんと安部若菜さんでオタクの道を進もうと思う。

 

E娘からE女へ

 正直行こうかどうか、その前に応募するかも迷っていたが、結果的には行って良かったと思う。そこには卒業発表がなかった安堵や、復帰した今の決意を語る彼女を観られたことのうれしさなど理由がそれなりにある。AKB選抜に抜擢されたりP4Uで結果を残した2018年とは言ってしまえば正反対の2019年であった。僕自身は彼女から見て“出来の良い”オタクではないので休養の時期はKⅡや研究生にシフトしたり、名古屋から少しばかり西にモチベーションをやったりしていた。9月の愛知個別では全握券を握りしめて一度レーンに赴いたけれど、復帰とは名ばかりだと思わざるを得なかった。別に叩く気があるわけではなく、むしろそれがあたりまえだと思った。少しずつステージから慣らしていってほしいと願うほかなかった。そしてそれをある意味口実として、以降彼女の動向をあまりチェックしなくなった。まだ握手会に出して良い精神状態ではないと思ったものの当然僕には何もできないので、せっかく復帰したのにまた握手会でやられてしまいそうなのが怖くて見ていられなかったというのが本音だろう。ただ『100%SKE48』などを読んでいると、「復帰したからにはがんばりたい」「まだSKEでやりたいことがある」など前向きな発言をしていたのでどこか救われた感はあった。しかしながらそれを完全に受け止められないところもあった。とにかく僕は卒業発表が怖かったのだ。忘れもしない2019年2月12日(火)。あの重苦しい雰囲気はできることなら味わいたくない。生誕祭で卒業発表というのはファンを前にして発表できる良い点ももちろんあるし、推しの卒業発表を生で聴けて良かったと最終的にはなるかもしれない。それでもきついものがあるのは事実である。そこで1月に入ってからはブログなどこまめにチェックするようにしており、おそらく卒業発表はないと踏んでいたので応募する方向でいたが、直近に松井玲奈さんと会われていたことは不安要素として十分すぎた。でもこれをSNSで知ったときにはすでに当選の通知が来ていたので、覚悟のようなものも持ち合わせて名古屋へ向かうことにした。

 さてご存知のとおり上記のような心配は杞憂に終わった。しかしこの心配というのも、生誕スピーチが終わるまでビクビクしていたという感じではなく、彼女の笑顔いっぱいのパフォーマンスを1曲目に観た瞬間から安心していた部分はあった。劇場公演なんて暗い気持ちで観るもんじゃないぞとE公演が教えてくれたような気がしたし、まさにそんな頭4曲であった。E公演に入るのは昨年の菅原茉椰生誕祭以来1年ぶりということで、昨年はまだ彼女を推して数ヶ月だったし、何ならSKE自体も復活新規だったのでいわゆるライト層だったが、今回はそれと比べると視座を広く観られたのではないかと思う。主役の菅原茉椰さんはもちろんのこと、この日のシングル披露ではセンターを務めた浅井裕華さん、後方からでも存在感を発揮していた井田玲音名さん、客席を見て適宜遊んでくれる佐藤佳穂さんや深井ねがいさん、先輩に物怖じせずMCをぶっこむ荒野姫楓さん、尊敬する先輩の生誕祭に出演できた田辺美月さん、素敵な手紙を送ってくれた鎌田菜月さんなど、一人一人の話がいくらでもできる。なかでも浅井裕華さんの成長っぷりには驚かされた。パフォーマンス面では一番良かったと思う。てか背伸びた?ちなみに「ソーユートコあるよね?」はめっちゃ楽しい。とりあえずカタンとさとかほとみっちゃんはmu-moポチポチ済。鎌田さん取り忘れたのは痛恨のミス。

 生誕スピーチは何も考えていなかったそうだが、あの場できちんとまとまったスピーチができるのは自分も見習うべきところだと思わされたし、改めてここで「卒業発表はしません!」と言ってくれて本当に救われた。ある意味一度オタクに裏切られているのに、様々な葛藤を乗り越えてもう一度オタクを信じようとしてくれているのだもの、菅原オタは果報者だと切に感じるところである。大きな目標を語っていた裏ではきっと周りの期待に悩んでいたであろう19歳の生誕祭、一からの土台作りに励む決意をした20歳の生誕祭と、2年連続で彼女の生誕祭に入れたことをうれしく思う。オタクとしては卒業でなく休養を選んでくれたことにまず感謝だし、だから戻ってきてくれただけで十分であり、元気でいてくれればそれだけで良いという思いはあるが、それでもやっぱり選抜としてCDジャケットを飾ってほしいし、フロントで、センターで輝く姿を見たいと思ってしまう。だから「選抜に戻る」と彼女のほうから言ってくれたのは頼もしかった。

 最近だと10期も入り、だんだんとガバナンスが6D1に移行し始めてもいる。そんなときこそ7D2からどんどん盛り上げていってほしい思いは一層強くなった。来たる「#7D2に曲を」が叶う日を信じて。

握手納め

 

2019.12.24(火)

AKB48 56th「サステナブル」発売記念大握手会

@幕張メッセ

 

第4部からの参戦だったので非常に楽でした。ただ計画性もなしに券を買っていたので回りきれるかという不安はありましたが、1部あたりの時間がいつもより30分長かったのでその心配も無用でした。それでは以下に簡潔に記します。

 

第4部 上西怜【1Sサンタ写真会】(初)

めちゃくちゃかわいかった。難波愛きっかけで取ろうと思い再販で1枚しか取れなかったからいつかしっかりお話ししたいですね。

 

第5部 泉綾乃【生写真サイン会】

当選。メッセージなど書いてくれて良かったです。やはり彼女もきちんと話したさがあるので次はNMBで取ってみようと思います。

 

第5部 堀ノ内百香【生写真サイン会】

外れた。。。。次の部のツーショットを何としても当てねばと頭が回らなくなって何話したか覚えてない始末。

 

第5部 山崎亜美瑠【生写真サイン会】

当選。百香だけ外れる仕打ち酷いわぁ。。。でも書きながら色々お話してもらってこの子、できる...!!!ってなった。いーださんも含めNMBはこの4人をムラはあれど精力的に見ていきたいなって思いました。

 
第6部 太田彩夏【1Sサンタ写真会/2S写真会】

外れた。。。正直当たると思ってた← 夏もあやめろで0/9キメてるし相性悪いのかもな。昨今のワタクシのNMBモチベに伴いあやめろの個人的な進退も考えた当握手会でしたが、引き続き太田彩夏推しは続けようと思った握手でした。なお、26th個握は菅原茉椰しかまだ取ってない模様。

 

第6部 高柳明音【クリスマスカードサイン会】

当選。明音さんは相性良いんですよね。記憶の限りでは外したことがない。傾向として卒業発表したメンバーの握手ってどうも消化試合な感が見て取れるそうなんですが、彼女はそうではなかったです。一人一人としっかりお話をされてました。

 

第6部 堀ノ内百香【1Sサンタ写真会/2S写真会】

4/10だったので2枚ずつ。ひとまずホッとしました。あちらさんのいう「カメラアプリ」を起動させたらついにスタッフにキレられた。これは本当にスタッフによる。スルーの人もいれば見てない人だっている。後で加工すれば良いかと割り切りiPhoneXRのカメラで撮影。10枚も出せばさすがに撮影タイムあっても話したいことは話せますね。彼女と僕、スマホの機種とケースが同じなんですって。当面はここでマウントをとっていきます。

 

第7部 高柳明音【1Sサンタ写真会】

こちらも当選。これが彼女とする最後の握手だと思うので少しばかりの寂しさもありました。僕をSKEに連れてきてくれた方なので、もし私が東海地方住みだったり、あるいはもう少し年齢を重ねていれば、彼女を知った4thシングルからずっと推していられたのかななんてムダな妄想もあの瞬間だけはしてしまいました。これからテレビ等で活躍する姿が観られると良いな。私なりに感謝の気持ちは伝えられたつもりです。

 

 

 

2019年ですと菅原茉椰で始まり高柳明音で終わる、令和元年ですと太田彩夏で始まり高柳明音で終わる握手会でした。

 

2020年は今のところ2/8(土)の台風振替NMB個握に夜から行こうと思っているのでNMBでの握手初めは山崎亜美瑠さんになりそうですが、この日は同じ会場にSKEもSTUもいるのでもしこれから買うようなことがあれば2020年の握手初めが誰になるかは諸説あります。。。。

 

 

「夢は逃げない」に魅せられた2日間

 

 10月5日(土)〜6日(日)で大阪に行ってきました。5日はNMB48 9th Anniversary LIVEを、6日はそのついでと言っては失礼ですが当たればラッキーくらいに思って投げた研究生公演が当たったので大阪で1泊してそちらも観てきました。実は10月5日はSKE48の11周年記念公演も行われていて、友人に同伴でどうかと誘われたのですがね...。にしてもよく当たったなあと。このとき自分のなかでモチベーションが逆転する音が聞こえたような気がしました(笑)。

 9周年ライブが15:00開演ということで、関東民の僕でも余裕で日帰りできると踏んで帰りは新幹線を早めに押さえ、行きはグッズを買いたかったので夜行バスで考えていました。しかしライブ翌日に公演をやることが発表され、もし公演が当たった場合実質2泊になり、荷物がどうしても多くなりそうでそれがイヤだったので、公演が当たれば往復ともに新幹線にしようと決め、結果はそうなりました。夜行バスに向けてネックピロー買ったんだけどなあ。

 物販開始は9:30。私が現地に着いたのは10:30くらいでした。グッズを買えたのが12:30くらいでしたので苦節2時間の耐久でした。幸い最優先に欲しかったものはすべて買えたので良かったですが、私が受付に来たときには何人かの個別うちわが完売していて、近くの女性が「もう買うもんなくなったわ」と嘆いておられました。実際私も泉綾乃さんのうちわを買おうかと思っていた身なのでそれが完売と聞いて少々動揺はしました。そのようなことを考えると夜行バスはこの耐久時間を削れる(開始前から並ぶのでその耐久はあるが)ので大箱ライブとの相性は良いと思います。3列独立シートでも新幹線よりは安いと思いますし。

 NMB48の大箱ライブは山本彩卒業コンサート以来2回目でした。個人的には人生初のアイドル現場がNMB48だったり、握手に行かずとも曲は聴いていたりとNMB48に関してはいわゆるライト層を貫いていたように思います。しかし今年の4月のNMB48劇場の逆生誕公演(演目は研究生公演)が私の誕生日だったので応募してみたところ当選。この公演がきっかけでチケセンの推し登録を堀ノ内百香さんにしました。それからもNMBの研究生公演に入りたいと思ってはいたもののなかなか予定が合わず、2回目の「夢逃げ」は8月になってしまいました。そこでは最前に座ることができたのですが、あいにく堀ノ内さんは出演していませんでした。それでもAKB48歌唱力No.1決定戦で頭角を現した山崎亜美さん、この日の公演のセンターを務めていた泉綾乃さんが気になり始めました。そして現在に至ります。

 そんな感じで難波現場に関しては超ド新規な私が今から9周年ライブについて書いていこうかと思いますが、的外れなことを言っているかもしれません。許してください。まずはセットリストから。

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 この9周年ライブの前にNMB48は「NAMBA祭」というライブツアーを東京・兵庫・宮城・愛知の4ヶ所で行ったのですが、今回の頭4曲はそれを踏襲するかのようなセットリストでした。まさしく「祭」でした。こーれーがっ NMBフェスティバル♪ ...は披露されませんでした()。

 つづくユニットコーナー、ここがもう最高なんですわ。メインステージで白間美瑠さんが1人でカッコ良くキメた直後にバックステージでは中学生メンバーによる「なめくじハート」が...。あーのんがかわいいのは自明の真理だしおじさんは双眼鏡でずっとあーのんを見ていましたけど他の3人ももちろんかわいいのです。れなたんスマイルのこうかはばつぐんなのです。先述のとおり今春に研究生公演きっかけで本格的にNMBに傾倒したので塩月さんはあまり存じ上げていないのですが、さすが先発昇格組だなとあーのんを見ている傍らに思いました。

 さあ次です。「待ってました、新学期」にて堀ノ内さん登場。はて他は誰がいましたっけ。私の場合推しの出てるユニットって本当にこうなるんですよね。全体的な構成云々言っている場合ではないのです。肉眼でも推しメンならどこにいるかわかる自信はそれなりにありますが、そんなプライドは捨てて、潑剌と踊る推しメンを双眼鏡越しにしっかり目に焼き付けてきました。同時に、翌日の公演の当選番号が22番で1〜2列目には間違いなく座れるので「明日は至近距離で観られるからここは我慢だ」という余裕さえありました。

 次の「Which one」はQueentet(太田夢莉吉田朱里村瀬紗英渋谷凪咲によるユニット)の楽曲なのですが、中盤にまさかの本家登場というモノマネ番組によくある演出をかましてきました。ここで上手いなと思ったのは、言うまでもないですがQueentetってquintetとかけてるわけじゃないですか。だから本来5人組のユニットだったのですよ。これ以上はやや闇が深いので触れませんが。で、今回は佐藤亜海小林莉奈新澤菜央原かれんという選出。何が上手いかって「Queentetの曲なのになんで4人なんだよ💢」という想定されたクレームを「本人登場」という演出によって黙らせることに成功しているんですよね。「だってQueentetは4人だし。だから何?」というメッセージが込められているのです。すごい!誰も傷ついてない!

 それでは皆さん。「わる◯◯」のお時間でございますけれども。NAMBA祭では各地で1人ずつ梅山・村瀬・上西・山本の4名が披露。イントロが流れた瞬間から会場からは「今回は誰だ!?」といわんばかりのザワつきが。そして現れたのは、わるここでした。これだけでも興奮するわけじゃないですか。NAMBA祭行ってない勢としては。でも今回はそれだけじゃなかった。次いでわるすーわるぴぃが!!! もうどこ見て良いかわからんのですよ。一番近かったわるすーを双眼鏡で見ておりました。ここが現地組の特権でしてね、映像だとそれぞれが良い感じに抜かれるんでしょうけど現地だと好きなメンバーを一生見続けられるんですよ。このアドバンテージを死ぬまで引きずりたいので映像に推しカメラはつけないでくれ!(やっぱり後々に観たいのでつけてくれ!)

 そして個人的には「10クローネとパン」は外せませんね。アルバム曲なのであんまり知らなかったのですが初めて聴いたのが世界選抜総選挙のときのライブでした。曲のもつ世界が異色なのでライブにこれをぶちこむだけで一気に雰囲気が変わります。今回は井尻晏菜さんが脚本を制作して演劇の世界へと誘われたひとときでした。でもこれが行き過ぎてないのが良いんですよね。「こちら」側としては演劇でなくライブを観に来ているわけなので台詞ありきで進行されると退屈してしまうものなのです。アイドルとしての立場、そして冠ライブ等で演劇をした立場、どちらも知っている彼女だから設定できた絶妙なラインを保っていました。素晴らしかったです。

 でまあ「雪恋」でございますよ。山崎亜美さんも貞野遥香さんも素晴らしいのなんの。え、おまいらほんとに研究生????ってなるのが普通かと。貞野さん、これだけのバレエスキルなのだから「ここ天」の「ドガバレリーナ」がさぞ映えるでしょう...。ここ天再演してくれ......。

 そしてQueentetが再度登場。「僕だけの君でいて欲しい」はNMB48劇場で公演を観たことがある人は絶対知ってるレベルに流れてるからほぼ脳死サイリウム振ってましたが「涙の表面張力」は激アツ。ちなみにオリメンの4人は全員推してました。なお今は(以下略) 最近ですとSKEのアイアライブで江籠さんがソロでこの曲をやっていて栄オタの間では割と話題になりました。

 チーム曲ですが、私はTeam Nの「がっつきガールズ」が好きでした。軽快なリズムで心地良いのと振りがなんとなくSKEの「Stand by you」に似てて謎の親近感を覚えました。この間もちろんあーのんしか見えておりませんしTeam M「パンパン パパパン」ではもちろん百香さんしか見えておりません。また研究生による「理不尽ボール」も良かったですね。研究生公演にもこの曲は組み込まれていて慣れたパフォーマンスではあったと思いますが、開放感があって見やすく、セットリストの流れも踏まえて改めて研究生の皆さまの覚悟を感じられたような気がします。

 からのタンポポの決心」はずるいって。しかも歌い出しが川上礼奈さん、太田夢莉さん、久代梨奈さん、武井紗良さんの4人なんです。会場は黄色一色になっていて、ああもう大号泣。

 そしてMCをはさんでここからは一気に畳み掛けます。序盤の「祭」をここで再度引き継いだかのような怒濤のセットリスト。なかでも見所は「僕だって泣いちゃうよ」かなと。この曲のMVを観てさや姉の卒コンに行くことを決めたところがあるのでそういう気持ちも含まれてはいますが、全員で披露することに意味があって、全員で披露することで良さが伝わる曲だと思います。SKEでいうところの「手をつなぎながら」みたいな位置になるのかな。そして「母校へ帰れ!」にて本編は閉じられました。うーん非常に良かった。アンコール後も楽しみでした。

 アンコール発動後からの演出は早く、映像によって22ndの選抜メンバーが発表されました。我らが堀ノ内百香さんが初選抜に抜擢されました。6期生からは初の選抜入りです。ピンチケばりに叫びましたね。センターはもちろん太田夢莉さん。最初で最後のシングルセンターということで卒業への花道が象られはじめました。

 そしてなんとその22nd「初恋至上主義」を今から披露するというのです!はい勝ち。推しの初選抜楽曲の初披露の場に居合わせたので勝ち。それにこの曲がめちゃくちゃ良い曲なんですよ。何よりメンバーがすごく楽しそうなのが素敵。かわいい。

 そこからの3曲はもはや鉄板って感じの。まずは三日月の背中。研究生公演の最後の曲でもあって、個人的にも馴染みの深い曲だったりします。期別に歌っていたのですが、6期生のときに現在活動休止中の2人のうちわを持っていて、ほっこりした時間でした。明るい曲なのに自然と目から汗が流れてきます。次の「夢は逃げない」はドラ3と6期の曲であるのは間違いないのだけれど、一方で「山本彩NMB48に残(遺)した楽曲」でもあると思うんですよね。だから今回の全員での披露に何の文句もありませんし、ドラ3と6期へのリスペクトがあるからこそ、全員披露でも大田莉央奈さんのセンターを崩さなかったのではないでしょうか。しかも曲中のモニターは卒業生の写真が次々に流れ、最後の山本彩さんによる「がんばれ」には卒コンのときの映像付きという。いやあずるいよ。

 そして最後に青春のラップタイムをもってくるのはNMB48らしいというか、やっぱり周年記念をしんみり終わらせたくないという気持ちの表れでもあったと思います。そしてダブルアンコールでNMB48を披露し、9周年ライブは本当に幕を閉じました。

 本当に良いライブでした。ホテルへの足取りも軽く、翌日の公演もバリバリいくぞと意気込みつつ、切り替えは大事なのでホテルでワールドカップバレー男子のアメリカ戦を粛々と観ておりました。それについても書きます?あ、需要ない?了解。

 

 それでは2日目にいきましょう。今回の「夢逃げ」は何と前田令子さんの生誕祭。それに22番で当選したことについては多少の申し訳なさがありましたが、待機列を見ると他推しの方は割といて、研究生だとまあこんなもんかと思ったりはしました。また、昇格が決まっている泉綾乃さん・大田莉央奈さん・南羽諒さん・堀ノ内百香さん・新澤菜央さんが出演する最終の「夢逃げ」が10月8日(火)と決まり、平日はまず無理なので絶望していたのですが、なんとこの日は泉綾乃さんと堀ノ内百香さんが出演するということでこれ以上の悦びはありません。昇格メンのうち私が気になっているお2人なので最終出演日の前に観ることができて本当にうれしかったです。

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(前田令子生誕祭 装飾など)

 他推しでも、いや他推しだからこそ節度は弁える必要があると思うので、企画のサイリウムはきちんと従いましたし、令子コールもしっかりさせていただきました。前田令子さん、「令和」の時代にふさわしいアイドルのような気がしますよね。今年度の劇場公演出演回数現在1位で、さらには研究生の中で最初に5公演制覇したメンバーである彼女。しかしながら今回の昇格は叶わず、自身のやってきたことは正しかったのだろうかと悩むこともあったそうですが、今、研究生だからできることは何だろうと考えを転換してポジティブに前向きになれた18歳だったそうです。

 私はよく生誕祭のスピーチのとき、後ろで聴いているメンバーを眺めます。大抵ほとんどのメンバーが話者の方を見て真剣な表情をして聴いています。特に今回は前田さんの口から「同期や後輩の昇格が悔しかった」とあったので、そのときに泉・堀ノ内両氏はどういう面持ちで聴いているのか非常に気になったのです。2人とも一切表情を変えることなく、一瞬でも目を逸らすこともなく真剣に聴いていました。たしかに6期生の堀ノ内さんからすればドラ3で昇格していないメンバーがいるので気まずいところはあるのだと思います。でもそれを出すのもドラ3の先輩に失礼だということも彼女はもちろんわかっているのです。それは前田さんと仲の良い泉さんも同じことです。あの場での泉さんと堀ノ内さんの振る舞いは流石でした。

 MCが少ないのが少々気になるところではありますが、やっぱりこの公演はとても良い公演だと思います。この公演で推しメンをもう見られないと思うと寂しい気持ちはありますが、それでも僕はこの「夢逃げ」に入りたい気持ちはなくならないでしょう。何度も訪れたゼロズレ、オネストマン「ピーク」でもらったレス、お見送りで声をかけていただいたこと、絶対に忘れません。

 新制「夢逃げ」が10月15日(火)から始まります。様々な予測が飛び交っていますが、僕は前田令子さんにセンターを務めてほしいと思っています。