「夢は逃げない」に魅せられた2日間

 

 10月5日(土)〜6日(日)で大阪に行ってきました。5日はNMB48 9th Anniversary LIVEを、6日はそのついでと言っては失礼ですが当たればラッキーくらいに思って投げた研究生公演が当たったので大阪で1泊してそちらも観てきました。実は10月5日はSKE48の11周年記念公演も行われていて、友人に同伴でどうかと誘われたのですがね...。にしてもよく当たったなあと。このとき自分のなかでモチベーションが逆転する音が聞こえたような気がしました(笑)。

 9周年ライブが15:00開演ということで、関東民の僕でも余裕で日帰りできると踏んで帰りは新幹線を早めに押さえ、行きはグッズを買いたかったので夜行バスで考えていました。しかしライブ翌日に公演をやることが発表され、もし公演が当たった場合実質2泊になり、荷物がどうしても多くなりそうでそれがイヤだったので、公演が当たれば往復ともに新幹線にしようと決め、結果はそうなりました。夜行バスに向けてネックピロー買ったんだけどなあ。

 物販開始は9:30。私が現地に着いたのは10:30くらいでした。グッズを買えたのが12:30くらいでしたので苦節2時間の耐久でした。幸い最優先に欲しかったものはすべて買えたので良かったですが、私が受付に来たときには何人かの個別うちわが完売していて、近くの女性が「もう買うもんなくなったわ」と嘆いておられました。実際私も泉綾乃さんのうちわを買おうかと思っていた身なのでそれが完売と聞いて少々動揺はしました。そのようなことを考えると夜行バスはこの耐久時間を削れる(開始前から並ぶのでその耐久はあるが)ので大箱ライブとの相性は良いと思います。3列独立シートでも新幹線よりは安いと思いますし。

 NMB48の大箱ライブは山本彩卒業コンサート以来2回目でした。個人的には人生初のアイドル現場がNMB48だったり、握手に行かずとも曲は聴いていたりとNMB48に関してはいわゆるライト層を貫いていたように思います。しかし今年の4月のNMB48劇場の逆生誕公演(演目は研究生公演)が私の誕生日だったので応募してみたところ当選。この公演がきっかけでチケセンの推し登録を堀ノ内百香さんにしました。それからもNMBの研究生公演に入りたいと思ってはいたもののなかなか予定が合わず、2回目の「夢逃げ」は8月になってしまいました。そこでは最前に座ることができたのですが、あいにく堀ノ内さんは出演していませんでした。それでもAKB48歌唱力No.1決定戦で頭角を現した山崎亜美さん、この日の公演のセンターを務めていた泉綾乃さんが気になり始めました。そして現在に至ります。

 そんな感じで難波現場に関しては超ド新規な私が今から9周年ライブについて書いていこうかと思いますが、的外れなことを言っているかもしれません。許してください。まずはセットリストから。

f:id:mionnnnrm:20191011133246j:image

f:id:mionnnnrm:20191011133303j:image

f:id:mionnnnrm:20191011133306j:image

 この9周年ライブの前にNMB48は「NAMBA祭」というライブツアーを東京・兵庫・宮城・愛知の4ヶ所で行ったのですが、今回の頭4曲はそれを踏襲するかのようなセットリストでした。まさしく「祭」でした。こーれーがっ NMBフェスティバル♪ ...は披露されませんでした()。

 つづくユニットコーナー、ここがもう最高なんですわ。メインステージで白間美瑠さんが1人でカッコ良くキメた直後にバックステージでは中学生メンバーによる「なめくじハート」が...。あーのんがかわいいのは自明の真理だしおじさんは双眼鏡でずっとあーのんを見ていましたけど他の3人ももちろんかわいいのです。れなたんスマイルのこうかはばつぐんなのです。先述のとおり今春に研究生公演きっかけで本格的にNMBに傾倒したので塩月さんはあまり存じ上げていないのですが、さすが先発昇格組だなとあーのんを見ている傍らに思いました。

 さあ次です。「待ってました、新学期」にて堀ノ内さん登場。はて他は誰がいましたっけ。私の場合推しの出てるユニットって本当にこうなるんですよね。全体的な構成云々言っている場合ではないのです。肉眼でも推しメンならどこにいるかわかる自信はそれなりにありますが、そんなプライドは捨てて、潑剌と踊る推しメンを双眼鏡越しにしっかり目に焼き付けてきました。同時に、翌日の公演の当選番号が22番で1〜2列目には間違いなく座れるので「明日は至近距離で観られるからここは我慢だ」という余裕さえありました。

 次の「Which one」はQueentet(太田夢莉吉田朱里村瀬紗英渋谷凪咲によるユニット)の楽曲なのですが、中盤にまさかの本家登場というモノマネ番組によくある演出をかましてきました。ここで上手いなと思ったのは、言うまでもないですがQueentetってquintetとかけてるわけじゃないですか。だから本来5人組のユニットだったのですよ。これ以上はやや闇が深いので触れませんが。で、今回は佐藤亜海小林莉奈新澤菜央原かれんという選出。何が上手いかって「Queentetの曲なのになんで4人なんだよ💢」という想定されたクレームを「本人登場」という演出によって黙らせることに成功しているんですよね。「だってQueentetは4人だし。だから何?」というメッセージが込められているのです。すごい!誰も傷ついてない!

 それでは皆さん。「わる◯◯」のお時間でございますけれども。NAMBA祭では各地で1人ずつ梅山・村瀬・上西・山本の4名が披露。イントロが流れた瞬間から会場からは「今回は誰だ!?」といわんばかりのザワつきが。そして現れたのは、わるここでした。これだけでも興奮するわけじゃないですか。NAMBA祭行ってない勢としては。でも今回はそれだけじゃなかった。次いでわるすーわるぴぃが!!! もうどこ見て良いかわからんのですよ。一番近かったわるすーを双眼鏡で見ておりました。ここが現地組の特権でしてね、映像だとそれぞれが良い感じに抜かれるんでしょうけど現地だと好きなメンバーを一生見続けられるんですよ。このアドバンテージを死ぬまで引きずりたいので映像に推しカメラはつけないでくれ!(やっぱり後々に観たいのでつけてくれ!)

 そして個人的には「10クローネとパン」は外せませんね。アルバム曲なのであんまり知らなかったのですが初めて聴いたのが世界選抜総選挙のときのライブでした。曲のもつ世界が異色なのでライブにこれをぶちこむだけで一気に雰囲気が変わります。今回は井尻晏菜さんが脚本を制作して演劇の世界へと誘われたひとときでした。でもこれが行き過ぎてないのが良いんですよね。「こちら」側としては演劇でなくライブを観に来ているわけなので台詞ありきで進行されると退屈してしまうものなのです。アイドルとしての立場、そして冠ライブ等で演劇をした立場、どちらも知っている彼女だから設定できた絶妙なラインを保っていました。素晴らしかったです。

 でまあ「雪恋」でございますよ。山崎亜美さんも貞野遥香さんも素晴らしいのなんの。え、おまいらほんとに研究生????ってなるのが普通かと。貞野さん、これだけのバレエスキルなのだから「ここ天」の「ドガバレリーナ」がさぞ映えるでしょう...。ここ天再演してくれ......。

 そしてQueentetが再度登場。「僕だけの君でいて欲しい」はNMB48劇場で公演を観たことがある人は絶対知ってるレベルに流れてるからほぼ脳死サイリウム振ってましたが「涙の表面張力」は激アツ。ちなみにオリメンの4人は全員推してました。なお今は(以下略) 最近ですとSKEのアイアライブで江籠さんがソロでこの曲をやっていて栄オタの間では割と話題になりました。

 チーム曲ですが、私はTeam Nの「がっつきガールズ」が好きでした。軽快なリズムで心地良いのと振りがなんとなくSKEの「Stand by you」に似てて謎の親近感を覚えました。この間もちろんあーのんしか見えておりませんしTeam M「パンパン パパパン」ではもちろん百香さんしか見えておりません。また研究生による「理不尽ボール」も良かったですね。研究生公演にもこの曲は組み込まれていて慣れたパフォーマンスではあったと思いますが、開放感があって見やすく、セットリストの流れも踏まえて改めて研究生の皆さまの覚悟を感じられたような気がします。

 からのタンポポの決心」はずるいって。しかも歌い出しが川上礼奈さん、太田夢莉さん、久代梨奈さん、武井紗良さんの4人なんです。会場は黄色一色になっていて、ああもう大号泣。

 そしてMCをはさんでここからは一気に畳み掛けます。序盤の「祭」をここで再度引き継いだかのような怒濤のセットリスト。なかでも見所は「僕だって泣いちゃうよ」かなと。この曲のMVを観てさや姉の卒コンに行くことを決めたところがあるのでそういう気持ちも含まれてはいますが、全員で披露することに意味があって、全員で披露することで良さが伝わる曲だと思います。SKEでいうところの「手をつなぎながら」みたいな位置になるのかな。そして「母校へ帰れ!」にて本編は閉じられました。うーん非常に良かった。アンコール後も楽しみでした。

 アンコール発動後からの演出は早く、映像によって22ndの選抜メンバーが発表されました。我らが堀ノ内百香さんが初選抜に抜擢されました。6期生からは初の選抜入りです。ピンチケばりに叫びましたね。センターはもちろん太田夢莉さん。最初で最後のシングルセンターということで卒業への花道が象られはじめました。

 そしてなんとその22nd「初恋至上主義」を今から披露するというのです!はい勝ち。推しの初選抜楽曲の初披露の場に居合わせたので勝ち。それにこの曲がめちゃくちゃ良い曲なんですよ。何よりメンバーがすごく楽しそうなのが素敵。かわいい。

 そこからの3曲はもはや鉄板って感じの。まずは三日月の背中。研究生公演の最後の曲でもあって、個人的にも馴染みの深い曲だったりします。期別に歌っていたのですが、6期生のときに現在活動休止中の2人のうちわを持っていて、ほっこりした時間でした。明るい曲なのに自然と目から汗が流れてきます。次の「夢は逃げない」はドラ3と6期の曲であるのは間違いないのだけれど、一方で「山本彩NMB48に残(遺)した楽曲」でもあると思うんですよね。だから今回の全員での披露に何の文句もありませんし、ドラ3と6期へのリスペクトがあるからこそ、全員披露でも大田莉央奈さんのセンターを崩さなかったのではないでしょうか。しかも曲中のモニターは卒業生の写真が次々に流れ、最後の山本彩さんによる「がんばれ」には卒コンのときの映像付きという。いやあずるいよ。

 そして最後に青春のラップタイムをもってくるのはNMB48らしいというか、やっぱり周年記念をしんみり終わらせたくないという気持ちの表れでもあったと思います。そしてダブルアンコールでNMB48を披露し、9周年ライブは本当に幕を閉じました。

 本当に良いライブでした。ホテルへの足取りも軽く、翌日の公演もバリバリいくぞと意気込みつつ、切り替えは大事なのでホテルでワールドカップバレー男子のアメリカ戦を粛々と観ておりました。それについても書きます?あ、需要ない?了解。

 

 それでは2日目にいきましょう。今回の「夢逃げ」は何と前田令子さんの生誕祭。それに22番で当選したことについては多少の申し訳なさがありましたが、待機列を見ると他推しの方は割といて、研究生だとまあこんなもんかと思ったりはしました。また、昇格が決まっている泉綾乃さん・大田莉央奈さん・南羽諒さん・堀ノ内百香さん・新澤菜央さんが出演する最終の「夢逃げ」が10月8日(火)と決まり、平日はまず無理なので絶望していたのですが、なんとこの日は泉綾乃さんと堀ノ内百香さんが出演するということでこれ以上の悦びはありません。昇格メンのうち私が気になっているお2人なので最終出演日の前に観ることができて本当にうれしかったです。

f:id:mionnnnrm:20191011224203j:image
f:id:mionnnnrm:20191011224206j:image
f:id:mionnnnrm:20191011224209j:image
f:id:mionnnnrm:20191011224155j:image
f:id:mionnnnrm:20191011224200j:image

(前田令子生誕祭 装飾など)

 他推しでも、いや他推しだからこそ節度は弁える必要があると思うので、企画のサイリウムはきちんと従いましたし、令子コールもしっかりさせていただきました。前田令子さん、「令和」の時代にふさわしいアイドルのような気がしますよね。今年度の劇場公演出演回数現在1位で、さらには研究生の中で最初に5公演制覇したメンバーである彼女。しかしながら今回の昇格は叶わず、自身のやってきたことは正しかったのだろうかと悩むこともあったそうですが、今、研究生だからできることは何だろうと考えを転換してポジティブに前向きになれた18歳だったそうです。

 私はよく生誕祭のスピーチのとき、後ろで聴いているメンバーを眺めます。大抵ほとんどのメンバーが話者の方を見て真剣な表情をして聴いています。特に今回は前田さんの口から「同期や後輩の昇格が悔しかった」とあったので、そのときに泉・堀ノ内両氏はどういう面持ちで聴いているのか非常に気になったのです。2人とも一切表情を変えることなく、一瞬でも目を逸らすこともなく真剣に聴いていました。たしかに6期生の堀ノ内さんからすればドラ3で昇格していないメンバーがいるので気まずいところはあるのだと思います。でもそれを出すのもドラ3の先輩に失礼だということも彼女はもちろんわかっているのです。それは前田さんと仲の良い泉さんも同じことです。あの場での泉さんと堀ノ内さんの振る舞いは流石でした。

 MCが少ないのが少々気になるところではありますが、やっぱりこの公演はとても良い公演だと思います。この公演で推しメンをもう見られないと思うと寂しい気持ちはありますが、それでも僕はこの「夢逃げ」に入りたい気持ちはなくならないでしょう。何度も訪れたゼロズレ、オネストマン「ピーク」でもらったレス、お見送りで声をかけていただいたこと、絶対に忘れません。

 新制「夢逃げ」が10月15日(火)から始まります。様々な予測が飛び交っていますが、僕は前田令子さんにセンターを務めてほしいと思っています。